劇場映画
映画『散歩時間~その日を待ちながら~』
2023
00:01:36
未来のことはわかんないからさ、とりあえず良いことが起こることにしとこう。
新型コロナで行動が制限された2020年。友人と集まることも難しく、やりたかったことが叶わない現実に、慣れていく自分。行き場のない怒りを抱えた苦しい日々。しかし「世界中の誰もが」同じこの状況で、自然と社会の速度は緩やかになり、自分や家族と対峙する静かな時間を過ごしながら「これまで」と「これから」を考えるようになった。そんな、散歩するようなゆっくりとした時間が訪れたことは“いいこと”だったのかもしれない。本作では世代も職業も異なる人々が過ごした、2020年の「しし座流星群」が降った一夜を映す。何気ない日常風景には、しんどかったことも、いいことも切り取られる。そこに重ねられたロマンチックな現象は光となり、肩を重ねる主人公たちを見て「未来はきっといいことになる」と願わずにはいられない。希望を忘れない、私たちが懸命に生きる”現代”を記録した新しい作品となった。監督を務めたのは、直木賞作家・道尾秀介原案の映画『名前』や『13月の女の子』、『僕たちは変わらない朝を迎える』など、若手俳優や群像劇の演出に定評のある戸田彬弘。脚本は、香取慎吾主演ドラマ『誰かが、見ている』で三谷幸喜氏との共作に抜擢されたガクカワサキが担当。群像劇の主人公となる若者たちは、映画『あゝ、荒野』(岸善幸監督)や『由宇子の天秤』(春本雄二郎)など話題作に続々出演する前原滉。映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』(岩井俊二監督)、映画『君の膵臓をたべたい』(月川翔監督)など名だたる監督作品に出演を続ける大友花恋。そのほかの出演者には、中島歩、柳ゆり菜、篠田諒、めがね、山時聡真、佐々木悠華、アベラヒデノブ、高橋努など監督が信頼する若手からベテランまで、様々な俳優が名を連ね、キャラクターと近い実体験を持った役者たちが、リアリティのある息遣いを見事に演じた。