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Motion Graphic Creators

Art work

Dissipative Figures – 1000 Birds, Light in Dark
3DCGArt workInstallationInteractive

Dissipative Figures – 1000 Birds, Light in Dark

2023
00:01:43
生命の存在の輪郭は、肉体の境界面ではなく、それらと連続する環境も含めた、曖昧なものである。 生命は生きている限り、エネルギーを散逸し、空気などの環境を動かしていく。 この作品は、鳥の群れが世界に与えたエネルギーで、鳥の群れの存在を描いている。 私という存在は、心と体とそれらと連続する環境である。 石ころや、これまで人間がつくってきたものは、それ自体で安定的な構造をもつ。 しかし、生命は違う。石ころは、外界から遮断され密封された箱に入れても存在し続けるが、生命は、そのような閉じた箱に入れられると存在を維持できない。 生命は、海に生まれる渦のようなものである。 渦は、流れの中にある存在であり、その存在の境界は曖昧である。 実際、渦は定常しているが、うごめき続け、力強い一つの生命のように見える。 渦は、それ自体で安定した自らの構造を保っているものではなく、渦の外部から内部へ、そして内部から外部へと流れ続ける水によってつくられ、その流れによって渦の構造は維持され続ける。 生命も、外部から食物として物質とエネルギーを取り込み、物質を排出し、エネルギーを外に散逸させながら、秩序構造をつくりあげている。つまり、生命の構造は、そのもの自体ではなく、それらと連続する環境によってつくられている。 生命は、開いた世界の中で、流れの中に生まれる奇跡的な現象であり、海の渦と同じように、その存在の境界が曖昧な、無限の連続の中の存在である。 生きているということは、世界へエネルギーを散逸し続け、世界と連続しているということなのだ。 作品ページ: https://www.teamlab.art/jp/w/dissipative_birds/himeji/

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