映像作家100人2022

※並び順はランダムです

骨嚙み(Trailer)
2DAnimation劇場映画

骨嚙み(Trailer)

2021
00:00:55
本作品はしまなみ海道を舞台に、初めて死と向き合った過去の体験をアニメーションとして制作しました。 日本に点在する地域には「ほねかみ」という言葉があり、火葬後に骨を食べることで死者を一部として取り込み、哀傷を乗り越えようとする風習があります。のぞむとのぞまないに関わらず、私の故郷にはその風習を持つ家族がいました。初めての死は父のものでしたが、儀式として「ほねかみ」を試されるとき、私は骨を噛むことができませんでした。 そのことは、父の死と正面から向き会えず、どう受け止めて良いのかわからない経験として、子供心のトラウマになりました。空想の骨が喉につかえるように、言葉にできず、忘れることもできませんでした。 15歳で遠く小さい故郷を離れ、10年以上経ちました。 島の海岸部には火薬庫が今でも残されています。防空壕ではなく火薬庫が近所にあるという事実は、死や無慈悲な暴力は、私にとって、受ける側ではなく、加える側として存在しているように感じさせました。 大人になってこれらを思う時、私は父の骨と火薬庫の火を結び付け、もう一度「ほねかみ」と向き合ってみようと思いました。 島の景色や海は生命に溢れ、穏やさの中に変わらぬ厳しさがあります。死者たちの面影は、今も昔も同じ時空のなかに存在しています。 本プロジェクトを通して、生死の境界を曖昧にしていくことで、かめなかった骨との対峙にしたいと考えました。 本プロジェクトの視覚的コンセプトは、自然の風景とこどもの記憶の融合として、点の集積で記憶を視覚的に立ち上げることでした。そのため、色ペンを用いて紙の上に点描(dotting)を重ね、カメラの下で透過光の上に紙を重ねて撮影しました。それによって、記憶のおぼろげさや子供の心情を、光の色の粒として技法に託したいと思いました。
不可逆の世界 / The World of Irreversible Change
3DCGArt workInteractive

不可逆の世界 / The World of Irreversible Change

2022
00:04:33
この作品は、いつかの時代のどこかでもあり、今のここでもある。 作品世界は、現実世界と同じ時間の流れの中で、作品がある場所の日の出とともに朝が訪れ、日の入りとともに夜がはじまる。作品のある場所で現実に雨が降れば、作品世界も雨が降る。そして、草花は、季節とともに日々移り変わっていく。 人々の生活も、現実の時間帯や天候によって常に変わりながら、季節とともに祭や行事が行われていく。日々、様々な物語が加わっていきながら、人々の営みが恒久的に続いていく。 作品世界は、鑑賞者のふるまいの影響を受ける。鑑賞者が作品世界の人々に触れると、人々は反応するが、触れることが少しであれば、人々は日常に戻る。 しかし、連続的に人々に触れると、近くの者同士は争いをはじめ、殺し合いに発展し、やがて争いは町全体に広がり、町は火に包まれる。そして、炎は一年以上続き、人々は死に絶え、町は焼き尽くされる。 誰一人いない荒廃した町にも、現実の時間とともに、日が昇り日は沈み、春夏秋冬の時が流れ、数か月後には、焼け跡に新しい草花が芽吹く。 草花は、生まれ、咲き、散っていくのを繰り返しながら、現実の時間の流れで、日々移り変わっていく。そして、長い時間を経て、草木は深く生い茂り、花々の移ろいを毎年繰り返しながら、永遠と続いていく。 この作品は、世界が一度燃えはじめると、燃える前の世界をもう二度と見ることはできない。そして、鑑賞者もその結果の当事者である。 関連展示:青森県立美術館 https://www.teamlab.art/jp/e/aomorimuseum/ 作品詳細:https://www.teamlab.art/jp/w/world_of_irreversiblechange/

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