映像作家100人2022

※並び順はランダムです

NISSAN PAVILION Yokohama
InstallationInteractive

NISSAN PAVILION Yokohama

2020
00:01:36
日産自動車が誇る技術や未来へのビジョンを体験できる、体験型エンターテインメント施設「ニッサン パビリオン」が期間限定で横浜みなとみらいにオープン。コンセプトは、「人間の可能性を拡張する」。日産の技術が叶える近未来を形にした体験コンテンツの中で、WOWは「THE CITY」エリアの演出・制作を担当。「クルマと人・社会が繋がることで活性化する街」をモチーフにしたインスタレーションを体験することができる。THE CITYでは、日産の描く2つのビジョンを空間内に可視化した。 ROOM1 スモークの焚かれた空間に、195個のレーザーモジュールとそれらを動かすためのモーターを配置。個々のレーザーは個別に制御され、さまざまなアニメーションを展開する一方、体験者がエリア内に侵入すると、それを検知して回避行動をとるインタラクティブな空間となっている。日産が目指す交通事故の無い社会を実現するために、キーとなる「センシング技術」を抽象的に表現した。 ROOM2 「街」を抽象化した半透明な約150本の高さ違いの柱と、「クルマ」を表すモックが乗った3本の柱が配置され、全ての柱は自発光している。クルマのモックに手をかざすと始まる「CHARGE」「SHARE」「SUPPLY」を表した光のアニメーションは、日産が目指す、エネルギーや情報の共有によって活性化する街というビジョンを表現している。さらに、モックの乗った3本の柱に同時に手をかざすことで、特別演出として光鮮やかなアニメーションが発動。クルマと人・社会が繋がることで街全体が活性化していくかのような演出を施した。 どちらの空間とも、抽象的ながらも日産の思い描く未来へのビジョンを感じられる体験空間を目指し演出した。 ニッサン パビリオン 期間:2020年8月1日(土)〜10月23日(金) 住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2-1 NISSAN PAVILION Yokohama▶https://www.nissan.co.jp/BRAND/PAVILION/ For more detail▶https://www.w0w.co.jp/works/nissan_pavilion
骨嚙み(Trailer)
2DAnimation劇場映画

骨嚙み(Trailer)

2021
00:00:55
本作品はしまなみ海道を舞台に、初めて死と向き合った過去の体験をアニメーションとして制作しました。 日本に点在する地域には「ほねかみ」という言葉があり、火葬後に骨を食べることで死者を一部として取り込み、哀傷を乗り越えようとする風習があります。のぞむとのぞまないに関わらず、私の故郷にはその風習を持つ家族がいました。初めての死は父のものでしたが、儀式として「ほねかみ」を試されるとき、私は骨を噛むことができませんでした。 そのことは、父の死と正面から向き会えず、どう受け止めて良いのかわからない経験として、子供心のトラウマになりました。空想の骨が喉につかえるように、言葉にできず、忘れることもできませんでした。 15歳で遠く小さい故郷を離れ、10年以上経ちました。 島の海岸部には火薬庫が今でも残されています。防空壕ではなく火薬庫が近所にあるという事実は、死や無慈悲な暴力は、私にとって、受ける側ではなく、加える側として存在しているように感じさせました。 大人になってこれらを思う時、私は父の骨と火薬庫の火を結び付け、もう一度「ほねかみ」と向き合ってみようと思いました。 島の景色や海は生命に溢れ、穏やさの中に変わらぬ厳しさがあります。死者たちの面影は、今も昔も同じ時空のなかに存在しています。 本プロジェクトを通して、生死の境界を曖昧にしていくことで、かめなかった骨との対峙にしたいと考えました。 本プロジェクトの視覚的コンセプトは、自然の風景とこどもの記憶の融合として、点の集積で記憶を視覚的に立ち上げることでした。そのため、色ペンを用いて紙の上に点描(dotting)を重ね、カメラの下で透過光の上に紙を重ねて撮影しました。それによって、記憶のおぼろげさや子供の心情を、光の色の粒として技法に託したいと思いました。

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