2D animationAnimationArt workMusic videoMV BUCK-TICK / 雷神 風神 – レゾナンス MUSIC VIDEO 2024 00:04:44 タイトルや詞、2024年当時のバンドの状況から想起されるイメージを元にテーマを「波長の共振と衝突」としました。 リファレンスとしてギョーム・アポリネールの『腐ってゆく魔術師』、澁澤龍彦『太陽王と月の王』より「ホログラフィ頌」を下地として世界観を構築しました。 平面で制作したコラージュを現場で実物として立たせるために美術を制作しました。 長年活動されてきたこれまでのバンドの形態が変わり、センターの空間をそのままにされていたバンドの意図を汲むことと、文字通りの雷神、風神、として左右に振れる事をカメラのドリーで描いています。 また、この場とどこかが繋がっているという意図としてもセットの扉を利用しています。カットが破れてトランジションになることも同じく別のどこかを現す意図がありました。
Music video 花澤香菜「It’s My Thing」Music Video 2024 00:03:51 花澤さんがこれまで演じてこられたいくつかのモチーフに翻弄されながらリアクションするMVになっています。 立体で登場する実物のモチーフは画家の佐藤麗生さんによるものです。
AdvertisementPromotionWeb CM JR東日本 北陸新幹線で福井・敦賀まで一直線! 2024 Only Image 2024年3月の北陸新幹線開通に先駆けてリリースされたwebCMです。
AnimationArt workExperimental filmMotion graphicsMusic videoMVPaper craft 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL 「Shout out to good show!」 LYRiC ViDEO 2024 00:02:11 「下ネタ以外ならなんでも自由にやってください。」 というご依頼を頂き、楽曲と詩の世界観、テンション、造形がなるべく異形になるように意識した。 参考にしたのはスティーヴン・キングの『地獄のデビル・トラック』、サム・ペキンパーの『コンボイ』、ケン・ラッセルの『ゴシック』など、見ていて熱っぽくうなされるような作品。 特に巨大なものが猛スピードで走るバカバカしさと、何かしらの限界を突破したりミックスされて異形になってしまうもののイメージを主に表現したかった。 ゴシックの歴史を辿ればキリスト教の死生観から教会のゴシック建築に配置されたガーゴイルなどのモンスターに至るまで、夏と冬のように生と死が繰り返される感覚がある。常に私はアンビバレンツなものの同居に惹かれている。助手席のゾンビは常に生と死のアンビバレンツな状況を体現している。本人は死んでいるが「生身」と書いたTシャツを着ていたり、点滴を打ったりして死を受け入れたくないようだ。 手法としてはいつものコラージュだが、設定した世界観から逸脱しないように作るのは難しい。特にこだわったトラックの造形も正面、斜め、サイドである程度の整合性を保たなければ繋がらない。整合性の無さがコラージュのある種の特性だが、この気持ち悪いバランスの悪さがここ最近の制作の中でも最も刺激的で楽しかった。
AnimationMusic videoMV The Ravens / 楽園狂想曲 Music Video 2022 00:03:51 テーマを「アジール(聖域・自由領域)としての音楽」と設定。 歌詞にある五線譜(音楽)をアジール(自由領域)と捉えた。 歌詞では音楽そのものが持つ楽しみを気づかせるように呼びかけられており、またそこに身を委ねる事が取るに足らない普通の行為である事を歌われている。更に音楽を楽しむ事に制限があるようにすら錯覚する、昨今(コロナ禍)の情勢に対するアンチテーゼのようにも聞こえた。 しかし実際は音楽自体にそんな制限はない。作者や聴き手にとって常に自由であり不可侵であり聖域であり避難所でもあったりする中で、ただ好奇心をもって音楽を楽しむことの経緯をコラージュと寓意的な物語で表現することを目指した。 " アジールあるいはアサイラム(独: Asyl、仏: asile、英: asylum)は、歴史的・社会的な概念で、「聖域」「自由領域」「避 難所」「無縁所」などとも呼ばれる特殊なエリアのことを意味する。ギリシア語の「ἄσυλον(侵すことのできない、神 聖な場所の意)」を語源とする。具体的には、おおむね「統治権力が及ばない地域」ということになる。" -Wikipedia " 犯罪人や奴隷などが過酷な侵害や報復から免れるために逃げ込んで保護を受ける場所のこと。ギリシア語のasylos (害されない、神聖不可侵の意)に由来する。国家刑罰権がまだ組織的、体系的に確立していなかった前近代では、 ほとんどの社会でみられた制度である。本来この制度は、聖域に入った者に害を加える(復讐( ふくしゅう) する) ことは神を冒涜( ぼうとく) するものという原始宗教観念に基づいていた。古代ギリシアでは、神殿は虐待( ぎゃく たい) を受けた奴隷や犯罪人、債務者を保護する場所とされ、神殿に逃れて神の保護に入った者を取り戻したり、こ れに制裁を加えることは宗教的罪と考えられた。" - コトバンク 今作で意識したのは実写のカットのみでなくモチーフごとのカットを頻繁にすることで領域を曖昧にする事だった。
AnimationMusic videoMV Taiking / Space Traveler Music Video 2022 00:04:21 テーマを「喜怒哀楽/ 紆余曲折、そして人生は続く」と設定。 人生には様々な喜怒哀楽や紆余曲折がある。その中で常に時間は過ぎ、未来へと進んでいる。 その様子をドライブになぞらえ、コラージュで多様なモチーフを登場させながら宇宙へ行くまでの道程を描くことを目指した。 まず地図を描いてその場所を通っていくような構成にしている。 土台にした地図は私の実家から広島市内までの道中だが、Taikingさんの思い入れのある江ノ島などが登場している。 ロードムービーと言えばというところでこちらもかなりヴェンダース作品を参照している。
AnimationMusic videoMV WEST. / アンノウン Music Video 2023 00:02:34 テーマを「空虚から脱皮へ」と設定。 そっけなく見える中に不思議な美しさを持ち始める夜の心象風景をコラージュで描くことを目指した。 以下のようなプロットを設定し、その中盤のみを映像化しているつもり。 "直前の失恋により部屋や心境に空虚さを感じており、空の箱のようになっている。 その後、呆然としたまま場所から場所を彷徨っている。 見るもの全てが虚しく見える。何かが動いていてもぼやけていてよくわからない。 目でも追いきれない。 世の中が空っぽの箱、無意味で味気ない空洞のように見えるが水中にいるような息苦しさが同居している。 しかしそれらが徐々に煌めいていく。 心は多幸感で埋め尽くされ心象風景は一新される。"
Art workMusic videoMVWeb CM 木村カエラ – ZIG ZAG feat. BIM Music Video 2020 00:03:16 2020年、コロナ禍に突入した秋だったので楽曲の内容と合わせて撮影や表現も別空間にいながら実際に会いたいという意図が表現された作品になっている。
AnimationArt workMusic videoMV natsumi / まいほろう Music Video 2022 00:02:39 対人関係による空虚感や混乱、前向きな心情、そういった気持ちの移ろう様を表現。 自分や他人の一言や些細な仕草が後悔の元になったり、前向きな気持ちにさせてくれたり、人は常に葛藤しながらはっきりした答えを持たないまま日々を過ごすことも多い。 その曖昧なさま、考えや気持ちで明確に言葉にできない様子をコラージュにした。 主にモチーフを切り抜いた外側や乱雑にトリミングされた空間、境界を無視して切り取られた抽象的なモチーフを羅列しながら心の彷徨う様子を描いた。
AnimationArt workMusic videoMV にしな / U+ Music Video 2021 00:02:39 コンセプトは生物や事象が記号化された何者かでなければならないという閉塞感や固定観念に対するアンチテーゼ。 私たちの生活の中にある現実は不可解で説明のつかない事が多くありそれを誰もが経験している。 主役不在のコラージュ世界の生活感を描き、シーン毎の繋がりがあったりなかったり人や物が断片的な世界の中にありながらも、それらが記号を打ち破って変身していくようなシュルレアリスティックな表現を目指した。 主に絵画ではヒエロニムス・ボスやブリューゲル、映画ではレオス・カラックス、セルゲイ・パラジャーノフやルイス・ブニュエルを参照した。 元々この楽曲自体、GMOクリック証券のCM用ににしなさんが書き下ろされたものだが、 私が制作していたそのCMのラフコラージュを見て着想を得たとの事なのでかなり親和性が高い作品になったと思う。
2D animationAnimationArt workMusic videoMV 和ぬか / The Fog Music Video 2021 00:03:08 コロナ以前、非常事態で神経過敏になる数年前あたりから役に立つものや意味のあるものばかりが求められているような閉塞感があり、その雰囲気がコロナ以降醸成されたような感覚があった。 未知のウィルスに対して誰も知識がなかったこと、ウィルスへの対策や意見が人によって違うことを再認識させられる中で、ただ籠城するしかない閉塞感とそれでも全ては常に経過しているという並行から、無意味さや様々な生物と共存していくことをイメージ。 楽曲の『The FOG』自体がジョン・カーペンターだが、他に『フィツカラルド』『わらの犬』『恐怖の報酬』なども参照していたと思う。
2D animationAnimationMusic videoMV nekomusume / hello(feat.のっこん) 2021 00:04:35 人間の中の子どもだったり大人だったりする部分が揺れ動きながら、人と出会い成長する表現を目指した。 バンドメンバーとも親交があるため、彼女たちの出産や子に投影する思いを想像しながら制作した。 大人になった人物のパーツが各部位で変化するのは、人間自体が変化したり曖昧であることの描写。
2D animationAnimationMusic videoMV Velladon / YVN Music Video 2020 00:05:39 幾多の地獄の責め苦を乗り越えて、自分自身を手に入れた男の物語。 自分やVelladonにとってリアルである普遍さを三位一体論やカフカ的不条理に投影して描くことを目指した。 神話やローマ帝国あたりの歴史も想起しながら制作している。 黒い人物が主人公のY、シルバーの人物がN。 YとNは同一人物で、極端に片方を追い込むことにより片方が不条理を抜け出し自分自身(一体)を手に入れる物語。 直近の作品と比較してもストーリーのダークさや世界観的に自分の方向性がかなり純粋に表現されている。
AnimationArt workMusic videoMV yama / 色彩 Music Video 2022 00:03:16 色彩は光と影の効果によって見えてくるもの。 小さな規模での活動から大舞台へとステージが広がっていく中、周囲の大人に翻弄されながらも葛藤する心境を、乖離していく光と影や作られたコラージュの中のシチュエーションになぞらえた。 否定したくないこれまでの過去や当初予期していたはずの未来への憧憬、逆にこれから更に見えていく未来を表舞台(華やかなステージ)と裏舞台(暗い街角)という対比で描きながら周囲の人々や自分たちが一体になっていく表現を目指した。 舞台は実際に周囲300mm程度の箱でアナログで制作しており、その立体にコラージュを貼り付けている。 特にサビ以外の部分においてyamaさんがフレーム内のどちらに向いて動いているのか、影と石は何なのかという点などにこだわっている。内省的なテーマであることから1920~30年代辺りのドイツ映画(ドイツ表現主義)の影響が色濃く出ている。
AdvertisementAnimationDigital signage Jumpin’ Shinjuku Flags 2022 00:01:01 Flags の新しいランドマーク/コンセプトアイコンとしての映像を制作。 「SHINJUKU REMIX」というテーマの元、新宿の街の象徴としてのFLAGS を描く映像を目指した。
AnimationArt workMusic videoMV Creepy Nuts / 堕天 Music Video 2022 00:02:50 過ちによって出会い始まっていくという、一見ネガティブにも思えるイメージを逆転してポップでポジティブに見せる演出を目指した。 生きていく上で間違いや過ちは誰もが犯すものであり、その時の判断が正しいかそうでないかは周囲の状況やタイミングによる。 実際は何かが起きてそれを飲み込んで把握するまでには時間差がある。その渦中で起きる一見不可解で白黒つけられない状況を過ごすことは多い。そうやって転がるように落ちていきながら「これも人生、しかし惹かれるものがあり、悪いことばかりでもない」というイメージを直接的に歌詞に合わせながら表現。 抗えず没頭する事は正義でも悪でもなく人間のどうしようもない側面であり、それはミスでもあれば欲望でもある。そこからまず「サーカスで空中の技をミスする」画をイメージ。またサーカスというのはツアーであり、その間に芸人同士で泥沼の恋愛沙汰が起きるというようなイメージも若干頭にあった。 また天から地へ落ちるという点とポップミュージック×ヒップホップという事で最初に想起したものはヴェンダースの『ベルリン 天使の詩』、アメリカのポップアートだったのでそれらを参照。 エドワード・ホッパーのナイト・ホークスの引用はタイトルが『夜ふかしする人々』(本作品はTVアニメ「よふかしのうた」のテーマソング)である事に加え、ヴェンダース作品で頻繁に引用されることにも由来する。 他にもポップアート的なシルクスクリーンプリントのイメージやロメール・ベアデンのイメージを参照している。 またCreepy Nutsを知る上でその間口の広さ、特にバラエティ番組での露出なども意識し、ルーレットは「ジャングルTVタモリの法則」、懺悔は「オレたちひょうきん族」をイメージしている。