3DCGCGInstallationMotion graphics
Fluctuation landscape|The MixC
2021
上海の超大型ショッピングモールThe MixCの屋外広場Sunken Squareに設置する常設インスタレーションの企画・演出・制作をWOWが担当。
LEDにガラスをタイリングした高さ約2.3m×20本のタワーは、幅10m以上に及ぶ。元々広場に在ったオーバーフォールの中に作品を置くことで、環境に調和するよう設置した。自然現象と上海の夜景をテーマとした2種類の演出があり、映し出される映像はガラスを通して反射と屈折を繰り返す。まるで、絶え間なく変容する自然の風景のように、周囲の環境、観賞者の位置によって常にその見え方は変化を続ける。
本来、映像作品は高解像度であったり、時間軸の中で始まりと終わりが決まっているものが良しとされる傾向がある。しかし、人の想像力は無限の解像度と時間軸を持っているのでは、という考えからこの作品は生まれた。揺れる水面や川底を注意深く観察していると、周りの風景が反射して写る像が結ばれたり崩れたりを繰り返しているように見え、抽象風景と具象風景を何度も繰り返し見ているような不思議な感覚に包まれる。本作品はそのような体験をもとに、反射や屈折という光の特性が作り出す独特な風景を映像的な解釈で表現した。