映像作家100人2022

※並び順はランダムです

Fluctuation landscape|The MixC
3DCGCGInstallationMotion graphics

Fluctuation landscape|The MixC

2021
上海の超大型ショッピングモールThe MixCの屋外広場Sunken Squareに設置する常設インスタレーションの企画・演出・制作をWOWが担当。 LEDにガラスをタイリングした高さ約2.3m×20本のタワーは、幅10m以上に及ぶ。元々広場に在ったオーバーフォールの中に作品を置くことで、環境に調和するよう設置した。自然現象と上海の夜景をテーマとした2種類の演出があり、映し出される映像はガラスを通して反射と屈折を繰り返す。まるで、絶え間なく変容する自然の風景のように、周囲の環境、観賞者の位置によって常にその見え方は変化を続ける。 本来、映像作品は高解像度であったり、時間軸の中で始まりと終わりが決まっているものが良しとされる傾向がある。しかし、人の想像力は無限の解像度と時間軸を持っているのでは、という考えからこの作品は生まれた。揺れる水面や川底を注意深く観察していると、周りの風景が反射して写る像が結ばれたり崩れたりを繰り返しているように見え、抽象風景と具象風景を何度も繰り返し見ているような不思議な感覚に包まれる。本作品はそのような体験をもとに、反射や屈折という光の特性が作り出す独特な風景を映像的な解釈で表現した。
『子猫の配達員うーにゃん 』主題歌アニメーションPV
2D animationAnimationCGShort movie

『子猫の配達員うーにゃん 』主題歌アニメーションPV

2021
00:01:01
スタジオななほしオリジナルアニメーション3作目の主題歌アニメーションPVです。 2020年コロナ禍で、見る人が元気が出たりホッとするような作品を作ろうと、無邪気な子猫の配達員『うーにゃん』のイラストや漫画をTwitterで描き始めました。 イメージが固まったところで短編アニメのコンテを制作。作品が出来上がる過程も楽しんで頂けるようにワンカットずつ発表し、完成したカットを繋げたものに主題歌をつけPVとして公開しました。 このPVを元にクラウドファンディングで支援者を募り、現在6分程の本編を制作しております。 “大ごとではないけれど、その人にとっては大事な役目”を学んでゆくうーにゃんの姿に力を注ぎ、大人でも子供でも楽しめるアニメを目指しております。 <あらすじ> 子猫の『うーにゃん』 は、はじめての配達員のお仕事に大張り切り! しかし、ピザをぐちゃぐちゃにしてしまったり、ドーナツをつまみ食いしようとしたり、 なかなかうまくいきません・・・ 自由奔放で無邪気なうーにゃんも不安になってきます。 お届け先の街の住民達は、うーにゃんが無事にたどり着けるか気になり、 ついつい手助けをして、うーにゃんの成長を見守ります。 本作は "小さな子と見守る大人たちの交流" を描いたハートウォーミングなお話です。
骨嚙み(Trailer)
2DAnimation劇場映画

骨嚙み(Trailer)

2021
00:00:55
本作品はしまなみ海道を舞台に、初めて死と向き合った過去の体験をアニメーションとして制作しました。 日本に点在する地域には「ほねかみ」という言葉があり、火葬後に骨を食べることで死者を一部として取り込み、哀傷を乗り越えようとする風習があります。のぞむとのぞまないに関わらず、私の故郷にはその風習を持つ家族がいました。初めての死は父のものでしたが、儀式として「ほねかみ」を試されるとき、私は骨を噛むことができませんでした。 そのことは、父の死と正面から向き会えず、どう受け止めて良いのかわからない経験として、子供心のトラウマになりました。空想の骨が喉につかえるように、言葉にできず、忘れることもできませんでした。 15歳で遠く小さい故郷を離れ、10年以上経ちました。 島の海岸部には火薬庫が今でも残されています。防空壕ではなく火薬庫が近所にあるという事実は、死や無慈悲な暴力は、私にとって、受ける側ではなく、加える側として存在しているように感じさせました。 大人になってこれらを思う時、私は父の骨と火薬庫の火を結び付け、もう一度「ほねかみ」と向き合ってみようと思いました。 島の景色や海は生命に溢れ、穏やさの中に変わらぬ厳しさがあります。死者たちの面影は、今も昔も同じ時空のなかに存在しています。 本プロジェクトを通して、生死の境界を曖昧にしていくことで、かめなかった骨との対峙にしたいと考えました。 本プロジェクトの視覚的コンセプトは、自然の風景とこどもの記憶の融合として、点の集積で記憶を視覚的に立ち上げることでした。そのため、色ペンを用いて紙の上に点描(dotting)を重ね、カメラの下で透過光の上に紙を重ねて撮影しました。それによって、記憶のおぼろげさや子供の心情を、光の色の粒として技法に託したいと思いました。

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