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夢梨峠
2022
00:01:27
貴方と私、動き出したばかりの列車の上に再び横たわっている。
肌に吹き付ける冷たい夜風が、次第に強く鋭くなってゆく。
ずっと忘れていた声で貴方は私に話しかける。
「けれどね、異なる方法で共に生きることを考えなければいけないよ。」
貴方の顔をじっと見つめる。よく知っていた通りの懐かしい顔を。
私は貴方の手を握っているのかもしれないし、
もしかしたら私たちは平行して走る二つの異なる列車の上に横たわっているのかもしれない。
貴方は再び口を開くけれど、風の唸りの中に言葉が沈んでゆく。
白い靄が東の地平線を照らし出している。