Art workEvent Fragments Immersive Museum Tokyo Vol.3 version (2024) 2024 00:03:30 書家・木下真理子が揮毫した鴨長明『方丈記』の一節を正方形に分断し、「断片=フラグメント」として再定義。映像作家・山本信一がそのセルに独自のアルゴリズムで時間軸を代入し、音楽家・Corey Fullerが『方丈記』の朗読を分解・再構築したアンビエントな響きを重ねることで、三者の表現が多層的に交差する。 「空(くう)」や「縁起」、「静寂」といった日本的な死生観と、風景を眺める際のメタ的な視点が融合し、うつろいの中に宿る普遍性を探る重厚な映像詩となっている。 2019年に新宿の屋外大型ビジョン群で初公開され、2020年には羽田空港の没入空間「ETERNAL ART SPACE」で空間展開を果たすなど、継続的な進化を続けてきた。2024年、Immersive Museum TOK (新宿)での展示にあたり、約430㎡・高さ6mの巨大空間に合わせて再構成。書の断片が波やグラフィックと幾何学的に重なり合い、観る者を静謐な精神世界へと誘う「再構築された現代の石庭」としての没入体験へと昇華させた。
3DCGArt workEventInstallationMotion graphicsOriginalShort filmSignage Fragments 2019 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ 結びて、久しくとゞまりたるためしなし。 世中(よのなか)にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし・・・」 書家 木下真理子氏が選んで揮毫した鴨長明の『方丈記』の一節を、木下氏自身が正方形のピースに書を分断。 その分断されたセルをもとに、映像作家の山本信一が時間軸を与え、さらに音楽家 Corey Fuller氏が『方丈記』の言葉を分解・再構築したサウンドによって構成された映像作品。 映像制作の方法では、山本がしばしば用いる方法で、分断された文字をランダムに時間をずらしながら配置する仕組み(方程式)をつくり、そこへセルの素材を代入していき、得られる予期せぬ偶発的なパターンにインスパイアされ、再びそれらをフィードバックしたり、コマ単位で編集したりして時間軸を与えていく。 今回は音楽の手法でも、ピアノなどの楽器の他に、木下氏が『方丈記』を朗読している素材をレコーディングして、分解し、音源として使用するという試みをしている。 木下氏が書の活動でコンセプトにしている空や縁起の感覚、Corey Fuller氏が取り組んでいるアンビエントの織りなす豊かな静寂、山本信一が作品で目指している風景を眺めるときのメタ的な視点、それぞれのアーティストのもつ世界観を『方丈記』を交点にしてコラボレーション。 常に“うつりかわるもの“を眺めながらも感じる”普遍的なもの“がテーマになっている。 新宿クリエイターズ・フェスタで、新宿の4つの屋外ビジョンで展開された後、文化庁『メディア芸術×文化資源 分散型ミュージアム』の一環で、イマーシブインスタレーションのバージョンを羽田空港で展開するなど、継続的なコラボレーションプロジェクトとして発展している。