3DCGArt workCGPerformance
あつまるな!やまひょうと森
2021
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2020 年に大ヒットしたテレビゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」のオマージュとして制作したパフォーマンス作品。
コロナ禍の拡大に伴い、バーチャルなコミュニケーションが一般化した日本社会の中で、「リアルとバーチャルが完全に代替されることはないはずだ」という問題意識から本作を制作した。観客は自身のスマートフォンやパソコンからどこからでも作品に関与することができる。 ゲーム画面を通して観客が行った操作が、展示会場にいるパフォーマーである山内本人の行動を決定する。会場では「バナナを食べて」や「箱を運んで」といった指令に従ったり、時には拒否したりする生身の山内を見ることができる。ゲーム上の山内のアバターは、生身の山内の指示で動いている。しかし、オンライン上のアバターは終始にこやかで緩い雰囲気を保っているのに対し、実際の山内本人は自らの身体を酷使する事で疲弊し、表情をなくしてゆく。このギャップが、バーチャルとリアルの差異を強く印象付ける作品である。