実家で飼うコーギーの動画をロトスコープし、そのアニメーションを動く3DCGメッシュに変換し、カメラで撮影したもの。

[作品解説] 本作は、SF映画の一場面を想起させる幻想的な風景を描き出したものである。雄大な自然の中に突如として現れる巨大な人工物。その異質な存在感を通じて、人工と自然の関係性、そして時間の流れの中で移り変わる風景の儚さを表現している。 制作にあたっては、短時間で1シーンを完成させることを意識し、構想からレンダリングまで約2時間という制約のもとで取り組んだ。 [技法について] ・自然物（岩など）：Megascans のスキャンデータを用い、リアルな質感を追求 ・人工物（リング状構造物など）：Blender によるモデリング ・テクスチャ：Substance Painter による質感表現 ・シーン構築：Unreal Engine 5 を使用し、配置・ライティング・大気表現（空・雲・フォグ）を調整 使用ソフト ・UnrealEngine5 ・Blender ・SubstancePainter PC ・Windows11 ・Intel corei7 12世代 ・RTX4070ti super ・RAM64gb

本作は、大塚愛氏の楽曲を基に、ロトスコープ技法を用いて制作されたアニメーション作品である。楽曲が持つ豊かな情感と躍動感を視覚的に表現することを目指し、現実の動きとアートの融合を試みた。 また、本作は大塚愛氏のアート作品個展とのタイアップを背景に生まれたものであり、個展に展示される絵画に描かれた動物たちをモチーフとして取り入れている。音楽と美術、それぞれの領域を超えた対話の中で、映像表現としての新たな可能性を探求した。 旋律が描く世界、色彩が奏でる物語。
音楽と映像のシンクロニシティが生み出す詩的な空間を、ぜひ感じ取っていただきたい。

カイコガと人間の対比を描いた作品。 CGと実写映像の調和を追求した。 カイコガには約122万本の毛を用い、繊細さだけでなく、生き物らしい粗雑さも意識した。 アニメーションをつける上では、昆虫故の表情の無さや関節の硬さからくる表現の幅の狭さに苦戦した。

ひとつの光が揺らめき、静寂を切り裂くように響く旋律。SARM自身の幼少期からの神秘体験をもとに構築された映像世界である。 記憶の奥底に眠る幻想的なビジョンを、現代の映像技術を駆使して具現化。VFXやAIを用いた演出が、夢幻と現実の狭間を描き出し、見る者を異次元へと誘う。 光と影、瞬きの合間に映るシルエット、そして響き渡る歌声。そのすべてが、楽曲の持つエネルギーと共鳴し、宇宙的な広がりを生み出す。モノクロームと鮮烈な色彩の交錯は、まるで記憶の断片が光に照らされるかのように、私たちの心に焼きつく。 この作品はSARMの内なる体験が音楽と映像の融合によって昇華し、可視化された精神世界としてここに現れている。 光が語る記憶の物語、その軌跡を心に刻んでほしい。

本作は、ミニアルバムに収録された楽曲のダイジェスト映像作品です。 大塚愛氏の楽曲を基に、ロトスコープ技法を用いて制作されたアニメーションは、旋律の情感と躍動感を視覚的に表現し、現実の動きとアートの融合を試みています。 また、本作は大塚愛氏のアート作品個展とのタイアップにより生まれました。個展に展示される絵画に描かれた動物たちをモチーフとし、音楽と美術という異なる領域を超えた対話の中で、映像表現の新たな可能性を探求しています。 旋律が描く世界、色彩が奏でる物語。 音楽と映像のシンクロニシティが生み出す詩的な空間を、ぜひご体感ください。

Diosの2025/1リリースの新曲「黄昏」の公式ミュージックビデオにて、一部カットを担当。 自分の担当は、0:29〜0:32及び、0:33〜0:45の2カット計約15秒程となる。 元から監督希望にて自分の3年前の自主制作である「Motete!」をリファレンスに挙げられており、 自分自身の手を撮影した素材にモーショングラフィックスを絡めるという手法そのものが自分の十八番に なりつつあるのかもしれない。 「Motete!」の際には手とシェイプが共に導き、導かれあうことによってお互いが自由意志を有している かのような他にあまり無い不思議な感覚を目指していた。 今作ではその際の経験を元に、更にブラッシュアップさせてフラットかつクリーンな作風から一転、 「nostalmic」(2023/2)のようなダークでありながら鮮やかで不気味なグラデーション が交わる妖艶な作風とした。 まるで過去の自主制作2つから手法と作風をそれぞれミックスさせたような存在となった今作では、 より手とシェイプがまるで最初から共にいたかの如く大胆かつ立体的に交わらせて、サビを優雅に演出した。 その結果、過去の自主制作の際とはまた異なる世界観を表現出来たように見える。 サビでは歌詞がまず「あなたから逃走不可能と知った夜の隙間」となっている。 満たされるには短すぎるし、忘れ去るには多すぎる。 そうした"虜になるもの"の比喩として"黄昏"を用いた本楽曲。 黄昏に狂わされて"夜の隙間"に愛に依存した結果のカオスが1サビで歌われている。 "逃走不可能"であることを、妖艶なシェイプ達が左右の手の間で転がされる事で表現。 ただ閉じ込めるのでは無く、自由なようで見えない手の内に転がされているということだ。 また、"夜の隙間"で実際に隙間に(黒背景=夜)が入って明るくもグラデーションの "エロさ"が垣間見えるカットに遷移。 しかし続く歌詞「浅はかに手を伸ばした」ではそのまま映像で手を伸ばしてはいなかったりと、 歌詞を直接的に表現し過ぎず、一見関連性は薄いように見せるも細かな点に気づくと、意味合いが通じるような巧妙なバランスで演出を考案した。 3DCGを多用して特にエフェクトに包まれた訳でもないフラットめな作風が尺の大半を埋める本MVにおいては、自分の担当カットは極めて異質な存在となっているが、それもまた全体の抑揚という意味で明確なコントラストとして効いたのではないか。

アナログ表現にこだわり、カットアウトのアニメーションで制作しました。画用紙の裏から光源を当てたり、ガラス張りでレイヤー表現をしてみたり、特撮をイメージしたアナログ演出を用いました。

本作品は、透明ディスプレイ Planar LookThru OLED を使用したアートワークです。
このディスプレイは 黒い部分が透ける という特性を持ち、その特性を活かしながら「透ける」ことでどこまで表現を遊べるのかを探求しました。 さらに、四つのディスプレイを奥行き方向に配置 し、それぞれに タイムディレイを与える、または 異なる映像ソースを出力する ことで、時間軸と視覚的なレイヤーを操作し、表現の可能性を検証しています。 透明性と時間のずれが織りなす新たな視覚体験を、ぜひ体感してください。