Motion graphicsTV
報道ステーション オープニング映像
2021
00:00:18
デジタルで制作したグラフィクを印刷し、1コマずつ撮影・映像化したコマ撮りアニメーション。
シルクスクリーン印刷機リソグラフと独特の風合いを持った6種類の紙を使用。
リソグラフで印刷すると印刷物にムラやズレが発生する。これらが映像の中で独自の風合い、質感を生み出した。
結果としてデジタルで作ったデータと印刷したデータのビジュアルは大きく変化した。
この現象は「情報」に重ね合わせることができる。
1つの事実に対して、切り取る角度、伝え方など様々なアウトプットによって同じ内容でも印象にムラやズレが発生する。加えて情報を受信する側の感情、文化、スタンスというフィルターを通すと最終的に全く違う解釈が生まれる。
これらはネガティブなことではなく、新たなビジュアル・解釈を生み出すポジティブな要素だと考える。
白か黒ではない曖昧さがこれからの時代に求められる多様性ではないだろうか。
本映像は、そのような思想を映像表現に落とし込み、アフターコロナの新時代にマッチした映像作品として仕上げた。