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風の中の散逸する鳥の彫刻群
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風の中の散逸する鳥の彫刻群

2022
00:03:05
生命の存在の輪郭は、肉体の境界面ではなく、それらと連続する環境も含めた、曖昧なものである。

この作品は、実際に周辺を飛ぶ鳥が、周辺の環境に連続的に与えるエネルギーを描き続ける、巨大な彫刻群。

鳥が飛ぶと、そのエネルギーは、空気などの環境を動かしていく。吹いている風の中に、今この瞬間に飛んでいる鳥、そして、今日の日の出から日の入りまでの間に飛んだ鳥の記憶が重なりあいながら、今この瞬間の風が与えるエネルギーの中で、鳥が散逸していくエネルギーを描いている。

彫刻群の周りに鳥が飛ばなければ、この彫刻群は真っ暗で闇に溶け込み、存在しないに等しい。彫刻群のある池の島には、鳥にとって良い環境にするため、彫刻群と共に、鳥が食べる虫が集まる草木など、鳥が好む草木を植えている。彫刻群の周辺に植えられたこれらの草木に鳥が集まることにより、この彫刻群は成り立っている。しかし、鳥は、そして虫も、池の島の草木で存在しているわけではなく、広大な植物園の森と池の生態系によって存在する。

この彫刻群の存在の輪郭もまた、物質的な彫刻の境界面ではなく、周辺の環境に対して連続的で曖昧である。

「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」(大阪・長居植物園)
展示詳細: https://www.teamlab.art/jp/e/botanicalgarden/
作品詳細: https://www.teamlab.art/jp/w/sculptures_of_dissipative_birds/botanicalgarden/
捕まえて集める恐竜の森
3DCGArt workInstallationInteractive

捕まえて集める恐竜の森

2023
00:02:44
「捕まえ、観察し、解き放つ」をコンセプトに、自らの身体で探索し、発見し、捕まえ、そして、自ら捕まえたものをきっかけに興味を広げていくことを主眼とした新しい学びのプロジェクト。スマートフォンを片手に探索し、様々な恐竜などの太古の動物を捕まえ、観察し、自分のコレクション図鑑をつくっていく。

恐竜の森には、恐竜などの太古の動物が住んでいる。動物に触れると、振り向いたり、逃げていく。

アプリのカメラで空間を歩いている動物を見て、そのカメラに写っている動物に「観察の矢」を放つと、現実の空間に「観察の矢」が飛んでいく。「観察の矢」が当たると、空間からその動物は消え、スマートフォンに入る。観察した動物の情報は、アプリ内の図鑑にコレクションされる。捕まえた動物を、アプリのカメラで見えている場所にスワイプすると、リリースされ、その場所に戻る。

また、好きな場所で「観察の網」を投げ込むと、足元に「観察の網」を張ることができる。まわりの人々と協力しながら、身体を使って、動物を「観察の網」に追い込み捕らえると、動物は空間から消え、同じように図鑑にコレクションされる。捕まえた動物を、同じようにアプリのカメラで見えている場所にスワイプすると、リリースされ、足元に現れる。

コレクション図鑑は、同じ動物でも、捕まえれば捕まえるほど、より詳しい情報が書き込まれていく。

「Galaxy & チームラボ:捕まえて集める恐竜の森」(東京・原宿)
展示詳細: https://www.teamlab.art/jp/e/collecting_dinosaurforest/
作品詳細: https://www.teamlab.art/jp/w/collecting_dinosaurforest/collecting_dinosaurforest/
西武園ゆうえんち「メモリー・オブ・ライト」
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西武園ゆうえんち「メモリー・オブ・ライト」

2022
西武園ゆうえんち「メモリー・オブ・ライト」
昭和をコンセプトに造り上げられた園内に合わせ、オリジナルのストーリーを考案し
5つの神に遭遇しながら「願いの木」という伝説の木を求めて園内を進む
ゲスト自身が物語の主人公となる幻想的なナイトウォーク型作品の総合演出と
園内のマッピング映像を手掛けさせて頂きました。

日本人であれば誰でも記憶にある影絵や鞠のビジュアルを用いて全体の世界観を決め
マッピングやインタラクティブの演出に落とし込んでみました。
マッピングに関しては床と壁に加え、初めて樹皮にマッピングを施してみました。
植物へのマッピングは幻想的な体験をもたらしてくれるので、今後はもっと規模を大きくして行きたい表現の一つです。
更に、ゲストの手で作り出した影絵の生き物が飛び出して行く
インタラクティブパートでは、短いショー形式にしてセリフでゲストに語り掛け
体験を促しました。
語り掛ける事で、ゲストとのコミュニケーションが生まれ、体験が強化されシンプルな仕組みではありますが、屋外での体験も合わせた事で良い効果が生まれたと思います。

最後の「願いの木」自体は、冬の七夕をイメージしてみました。
実際に作成するにあたって5ヶ月間の耐久性や様々な条件を元に、素晴らしい美術スタッフの協力で
オリジナルのイメージに近い状態で再現する事ができました。
このイメージを作成するにあたり、必要な時に大きさやディテールを確認出来るように
ロケハン時に簡易的な3Dスキャンで木をスキャンしてPC上でシュミレーションをしたり、
データを元に空間模型を作成してもらい、マッピングのシュミレーションに活かしました。
モニターの中にしか無かった世界や物が、実像となって目の前に現れ
ゲストと共有できるのは、こういった体験型のショーやマッピングの醍醐味であります。
更にはテクノロジーを使いながらも、どこか懐かしい世界観で実際の世界へと
アウトプットする面白い作品になりました。

体験型のナイトウォークは、コンセプト、ストーリー設計、空間設計、照明演出、マッピングを含めた映像演出など総合芸術的な要素を求められます。
私はそうした時に先ず考えるのが、それを観る人との関係性や対話を重視しています。
今後もこういった映像と実像が交錯する体験と対話出来る作品を作り出せるように
努力と発信を続けて行きます。

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