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Audio visual performance

存在している – JACKSON kaki Audio Visual Perfomance on MUTEK.JP 2021
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存在している – JACKSON kaki Audio Visual Perfomance on MUTEK.JP 2021

2021
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MUTEK.JP 2021にて、VRゲームのオーディオビジュアルパフォーマンスの作品を制作・披露しました。 VRゲームをプレイすることによって、その空間内に配置されたサウンドを物理的なインタラクションやプログラミングによって発生させ、音楽を構築する作品です。 ビジュアル、サウンドだけでなく、身体・空間などの多層のメディアのレイヤーが複合的に重なることで表出される作品です。 == タイトル:『存在している』 この作品はバーチャルリアリティを活用した没入型のゲームアート作品であり、その発表形式としてパフォーマンスを採用する。このゲームは、実際にパフォーマー(作者自身)、もしくは鑑賞者がプレイすることによって仮想空間内での物理的な衝突など、インタラクティブな環境音が発生する仕組みになっている。発生した複数の「音」が重なり合うことによって、それらは偶発的な「音楽」となる。 サウンドはポストクラシカルや、現代のエクスペリメンタルミュージックに影響を受けている。我々が日常で耳にする機会が多い、リズム、メロディ、ハーモニーなどの要素を孕んだ西洋主義的な音楽から脱却し、新しい音楽の状態を作り上げた。 この作品を通して伝えたいストーリーのキーワードは、タイトルにもあるように「存在」「役割」である。私たちは生まれながらにして、組織、共同体などの中で役割を与えられ、その役割を担い、体現するコンテンツとして、社会における存在を認められているように感じる。しかし、ある人間が存在するということは、あらゆる自然科学の事象の組み合わせによってはじめて現前する、ある種の奇跡なのではないだろうか。 VRゲームのプレイを進めると、プレイヤーとアバター間の主従関係が徐々に崩壊していく。それは固定観念的な役割から一度解放させることで、「そこにいる、それだけで存在していることを肯定する」姿勢を表している。 従来のオーディオビジュアルのように形式化された、いわゆるクールなサウンド・ビジュアルとは異なり、その形式自体を問い直すようなこの作品は、一見生々しさや、いなたさを感じさせるだろう。しかし、それこそが「存在を肯定する」表象である。 これは、身体、音楽、映像、パフォーマンス、詩を複合的に組み合わせることによって、人間の存在について訴えかけるマルチメディア作品である。
Upopoy Kamuy Symphonia : Projection Mapping and Lighting Show
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Upopoy Kamuy Symphonia : Projection Mapping and Lighting Show

2020
00:14:26
アイヌ民族の歴史や文化を伝える日本初の国立施設 Upopoy (ウポポイ) が7/12 Sun に北海道白老町にオープン。民族博物館や体験型フィールドミュージアム、民族共生公園などで構成され、失われつつあるアイヌ文化を復興・発展させる拠点として注目を集めています。 今回JKDで担当させて頂いたのは、7/18 Satより開始された夜のウポポイの目玉となる大型のプロジェクションマッピングとラインティングを絡めたショウ。アイヌに伝わる創世神話を、繊細かつダイナミックな14分弱の手書きフルアニメーションと、魂とよさぶるような音楽、サウンドデザインとのシンクロで描いています。 映像作品は、ドーム型の体験交流ホールの壁面をメインに、周辺の丘や川、彫像などにプロジェクションマッピング。広大な敷地のいたるところに配置されたライティングが、音楽とマッピング映像にタイトにシンクロ、幻想的で、ストーリーに引き込まれるような空間演出に成功。JKDがこれまでに制作したオーディオビジュアルワークの中でもベスト3の1本に入る仕上がりとなりました。音楽はOKI Dub Ainu Bandで世界的な評価を得る音楽家、OKI そして、同じく札幌を拠点とした世界的な活動で知られるKuniyuki Takahashi. 本物の表現に迫るべく、真剣勝負のコラボレーションにアニメーターは、山田遼志、小野ハナ, 久保雄太郎, 有吉達宏の4名。オープニングとエンディングのモーションは、JKD visual team のShotaro Tomiyama + Ko Kudo が、全体の映像ディレクションは、シェーンレスターが担当しています。 美しい湖に面した広い敷地内で展開されるアイヌの創世神話のストーリー。見る人を惹き込むような体験を作ることができたかと思います。北海道に行く機会あれば、ぜひご覧になってみてください。 (8/30までは月曜を除く毎日、9月以降は毎週土日と休日夜 日没後数回上映) Japan’s first-ever national facility that shares the Ainu history and culture, Upopoy, made its grand opening on July 12th Sunday in Shiraoicho, Hokkaido. It consists of a folklore museum, an interactive field museum, and an Ainu symbiotic park – a hub to revive and develop the fading Ainu culture once again. JKD was given the privilege to work on the huge projection mapping & lighting show – the highlight night event for Upopoy – that started on Saturday, July 18th. The 14 minutes delicately and dynamically hand-drawn full animation, in sync with soul-stirring music and sound design illustrates the genesis myth of the Ainu culture. The visual piece is projected mainly onto the walls of the dome-shaped Cultural Exchange Hall, as well as the surrounding hills, rivers, and sculptures. Lights set up in various places across the vast site syncs tightly with the music and mapping images and bring about a mystical spatial presentation that pulls the audience right into the story. We can proudly say that this piece definitely ranks in JKD’s TOP 3 audio-visual works. Music was composed by OKI, a world-class musician and leader of the OKI Dub Ainu Band, as well as Kuniyuki Takahashi, based in Hokkaido but well known across the globe. 4 animators, Ryoji Yamada, Tatsuyoshi Ariyoshi, Hana Ono, Yutaro Kubo put their heads together in collaboration to create the most astonishing and authentic animation expression possible. The opening and ending motion is by Shotaro Tomiyama + Ko Kudo from the JKD visual team, and the overall visual direction by Shane Lester. This special feature is shown every day except for Monday until 8/30. After September, Sat, Sun, and Public Holidays, a few times per day after sunset. No reservations needed. If you plan to visit Hokkaido, you mustn’t miss it!
双生する音楽会
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双生する音楽会

2020
00:03:31
「テクノロジーでオーケストラを再構築する」をテーマに、2018年から始動した「落合陽一×日本フィルプロジェクト」。WOWは今年も「映像の奏者」として、「__する音楽会」もとい「双生する音楽会」に参加した。 オーケストラの新たな魅力と価値が体験できる場を試みてきた過去2年に対し、今年はコロナ禍におけるオーケストラのあり方を模索。制限を設けつつも観客を入れた劇場公演に加え、オンライン配信も行い、二つの視点で新しい魅力を体験できる公演を目指した。劇場公演では、空間に多角的に響き渡る時代を切り開いた革新的な音楽とプロジェクターに投影される映像奏者を、オンライン配信では業界最高水準の音質(AAC-LC384kbps)、AR映像を含む2K画質によるコンサートの臨場感、デジタルだからこそ実現できた立体感のある演出を試みた。 本公演の視覚体験は、オンライン配信のAR映像を軸とし、劇場のスクリーンにはAR映像に同調・呼応・相反した映像が展開。それぞれ異なるが優劣のない体験価値を提供した。また、劇場公演の鑑賞者が後日再配信されたオンライン公演も鑑賞することで、公演の追体験を異なる視点で楽しめる相乗効果を図った。楽曲を紐解いていく中で見出したヒントを視覚化する上で、既存のARらしさやステージ上の映像演出らしさにとらわれず、「映像の奏者」として二つの異なる視点で音楽の世界観に寄り添う視覚効果を狙い、それぞれに新たな価値を見出してもらえるよう努めた。 公演前まで用いていたタイトル「__する音楽会」には、当初計画していた音楽会が新型コロナウイルスによって白紙となった様子、そしてそこから新しい演奏会を模索し、試行錯誤する様子を込め、鑑賞者それぞれがタイトルの空白に入る言葉に考えを巡らせるようにしていた。公演終了間際、「__」にあたる言葉が公開され、「双生する音楽会」として、コロナ禍における音楽会のあり方を模索した音楽会が新たに誕生した。

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