10月31日のハロウィンに公開する「LEXUS × Halloween」の映像を制作しました。

最初に一番意識したこととしては、LEXUSの上質さやクールなトンマナは担保しつつも、ハロウィンというポップなテーマをうまく入れ込んでいくことでした。

そこで今回、「デジタルスプレーアート」というデジタルで実際にペインティングをしていくという手法を採用し、現場で実際にペイントしていただきながら撮影をしました。その分、コンテの段階からしっかりと計算し、立て込みでもシミュレーションをしていことで成立することができました。

イラストに関しては子供っぽくなりすぎないよう、シックな紫をベースにしつつ、あえてキャラクターの目鼻等を明確に書かないようにすることでポップスすぎずホラーすぎずのラインを狙いました。
また、手法的にはただのイベント映像のようなチープなトーンになる匂いも少しあったので、プロジェクターもデザインの一部になるよう明かりを締めてシアン系に転がし、車の背景もイラストと同系色の紫系にし、人物も基本は見えても黒で落としつつ、少しの不気味さ異様さを出すため、人物の影だけがペイントしているように見えるアングルを、ポイントポイントで作るなどしてルックを担保していきました。

そして最もこだわった点は、後処理のエフェクトと音周りです。
しっかりしたワークで撮り、素敵なデザインをペイントするだけではハロウィンのワクワク感を出せないと思っていたので、ペイントされていくお化けたちが意思を持って悪さしてくるようなドキドキ感をエフェクトでも表現し、その編集に合うSEで、それらをさらに助長させました。また音楽もハロウィンとしてわかりやすい音楽にしたことで全体のバランスも整えられ、短尺でも理解の早い仕立てにしました。