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西武園ゆうえんち「メモリー・オブ・ライト」
Art workCGEventGenerative ArtInstallationInteractiveLive actionMotion graphicsProjection mapping

西武園ゆうえんち「メモリー・オブ・ライト」

2022
西武園ゆうえんち「メモリー・オブ・ライト」 昭和をコンセプトに造り上げられた園内に合わせ、オリジナルのストーリーを考案し 5つの神に遭遇しながら「願いの木」という伝説の木を求めて園内を進む ゲスト自身が物語の主人公となる幻想的なナイトウォーク型作品の総合演出と 園内のマッピング映像を手掛けさせて頂きました。 日本人であれば誰でも記憶にある影絵や鞠のビジュアルを用いて全体の世界観を決め マッピングやインタラクティブの演出に落とし込んでみました。 マッピングに関しては床と壁に加え、初めて樹皮にマッピングを施してみました。 植物へのマッピングは幻想的な体験をもたらしてくれるので、今後はもっと規模を大きくして行きたい表現の一つです。 更に、ゲストの手で作り出した影絵の生き物が飛び出して行く インタラクティブパートでは、短いショー形式にしてセリフでゲストに語り掛け 体験を促しました。 語り掛ける事で、ゲストとのコミュニケーションが生まれ、体験が強化されシンプルな仕組みではありますが、屋外での体験も合わせた事で良い効果が生まれたと思います。 最後の「願いの木」自体は、冬の七夕をイメージしてみました。 実際に作成するにあたって5ヶ月間の耐久性や様々な条件を元に、素晴らしい美術スタッフの協力で オリジナルのイメージに近い状態で再現する事ができました。 このイメージを作成するにあたり、必要な時に大きさやディテールを確認出来るように ロケハン時に簡易的な3Dスキャンで木をスキャンしてPC上でシュミレーションをしたり、 データを元に空間模型を作成してもらい、マッピングのシュミレーションに活かしました。 モニターの中にしか無かった世界や物が、実像となって目の前に現れ ゲストと共有できるのは、こういった体験型のショーやマッピングの醍醐味であります。 更にはテクノロジーを使いながらも、どこか懐かしい世界観で実際の世界へと アウトプットする面白い作品になりました。 体験型のナイトウォークは、コンセプト、ストーリー設計、空間設計、照明演出、マッピングを含めた映像演出など総合芸術的な要素を求められます。 私はそうした時に先ず考えるのが、それを観る人との関係性や対話を重視しています。 今後もこういった映像と実像が交錯する体験と対話出来る作品を作り出せるように 努力と発信を続けて行きます。
WOW25 “sonus-oleum ; ソノソリアム” from Unlearning the Visuals
Audio visual performanceGenerative ArtInstallationInteractiveOriginalProjection mappingR&DReal-time GraphicsVideo installation

WOW25 “sonus-oleum ; ソノソリアム” from Unlearning the Visuals

2022
00:03:23
作品について 「sonus-oleum ; ソノソリアム」は、船を模した施設(T-LOTUS M)の3フロア(B1F、1F、屋上)それぞれで異なる形態の作品を体験することができるライブ・インスタレーション作品。"音楽が船を動かすエネルギーとなる"と想定し、船の中で生まれた音楽の姿を以下4つの形式で表現した。 ライブパフォーマンス 1 ー音楽の誕生ー 本作品はB1Fでのライブパフォーマンスから始まる。音楽は江﨑文武氏が本ライブ・インスタレーションのために作曲したオリジナル楽曲。演奏は、江﨑文武氏(ピアノ)、常田俊太郎氏(バイオリン)、村岡苑子氏(チェロ)と自動演奏ピアノによる。会場は演奏者の両サイドに3m × 4mのスクリーンを8面設置し、来場者が音楽と映像に包み込まれるように構成した。スクリーンには、楽器と連動して動くリアルタイムモーショングラフィックスを投影。リアルタイムモーショングラフィックスを構成する要素は、ピアノから出力される鍵盤(88鍵)とペダルを押した時の強さや長さと、指輪デバイスを使って取得されるバイオリンとチェロ奏者の手の動き。奏者の動きと連動するリアルタイムモーショングラフィックは、音楽のエネルギーが生まれ上層に浮遊していく様子を描いている。 インタラクティブ展示 ー映像による変奏ー B1Fのライブパフォーマンスで生まれた音楽のエネルギーは、泡となり1Fのインタラクティブ作品の中に現れる。1F会場内には、2.4m × 2.4mの透過スクリーンを窓に合わせて7面設置し、インタラクティブ映像を投影。来場者がそれぞれのスクリーンに映し出されている泡に触れることで、泡が分裂し、オリジナル楽曲の一音一音が別の音色に変化する。偶然性によって生まれる変奏曲が無限に生成され続ける。 プロジェクションマッピング ー音楽が風をおこすー 1Fで生成された変奏曲は、さらに屋上へ上がり、船を動かすための風をおこす。音楽の力により巻きおこった風が帆にあたる様子を、30,000ルーメンの大型プロジェクター4台によって来場者の頭上に映し出した。 ライブパフォーマンス 2 ー還ってきた音とのセッションー B1Fで実施された2回目のライブパフォーマンスは、1Fで来場者が泡に触れることで生成される変奏曲を自動演奏ピアノがリアルタイムに演奏し、それに合わせて江﨑氏(ピアノ)、常田氏(バイオリン)、村岡氏(チェロ)が即興で演奏した。来場者によって生成される変奏曲と、即興の生演奏、リアルタイムモーショングラフィックスの協奏は新しい音楽の形態を感じさせるものとなった。 本ライブ・インスタレーションでは、この4つのプロセスを経て「unlearn(学びほぐし)」され、新しい音へと生まれ変わり循環していく風景を生み出した。作品名の「sonus-oleum ; ソノソリアム」とは、音 = sonus(ソノス)と、石油 = petroleum(ペトロリアム)との造語。

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