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理芽『NEUROMANCE』
2022
00:04:09
ジョージ=オーウェルのSF小説『1984年』のもう一つの原題候補だった『The Last Man in Europe(ヨーロッパ最後の男)』というタイトルから着想を得て、「ネット社会に呑まれていく主人公」という物語を描きました。
世界観については『1984年』に加えて『PSYCO-PASS』と『監獄の誕生』の影響を受けています。
インターネットそのもの、あるいはそこで醸成された<良識らしきもの>を遍在的な監視者である神に、インターネット端末であるスマホを神の使者である天使になぞらえ、神が蔓延する神聖で不気味な社会として現代社会を映すことを試みました。
神の監視に晒される以前(監視者を内面化する以前)の存在である主人公は、混沌の象徴であり天使の対立概念である悪魔がモチーフになっています。
悪ふざけと悲壮感が共存してる雰囲気が個人的に好きで、全体的に可愛げのある造形になりました。
物語を描写するうえで親しみのある構成が漫画のコマ割りだったため、クライマックスに向けて情報の順番を整理し各カットの役割・機能を精査していきました。