カワイオカムラ

KAWAI+OKAMURA

カワイオカムラ

Profile
1993年、カワイオカムラ結成。川合匠、岡村寛生は共に1968年生まれ。個展『オーバー・ザ・レインボウ』(1997)で映像制作をスタート。彫刻専攻・川合の匠の職人技と、油画専攻・岡村の猛烈描写の合体による、映像コラージュで話題をさらった。1999年に京都市四条ギャラリーで個展『四角いジャンル』を開催。セルアニメのほか、モデルアニメーション、人形、実写、ドキュメントなどあらゆる映像手法に挑戦した。伝説的な漫才師のシルエットをかたどった「HOLY & CHEAP」、頭突きだけのプロレス「ヘッドレス」など短編として独立したコンテンツ群となったが、これらをブラッシュアップ、もしくは新たなシリーズとして制作したものが、テレビ東京「バミリオン・プレジャー・ナイト」で放映された。2002年、「ヘッドレス3001シリーズ」で第13回調布映画祭2002/第5回ショートフィルム・コンペティション特別賞受賞。2005年には「ヘコヒョン7」で第1回アンダー10ミニッツデジタルシネマフェスティバルにおいてグランプリ受賞。カワイオカムラ自らデジタル・モデルアニメーションと呼ぶ手法による制作が中心になった。2007年、水戸芸術館の企画展《クリテリオム71》で発表した「Fade out to murder」は、展覧会の後にシーンを追加、再編集し、「コロンボス」(2012)として第65回ロカルノ映画祭に正式出品。翌年、第53回クラクフ映画祭国際短編部門最優秀アニメーション作品賞を受賞。アルスエレクトロニカ2014コンピューターアニメーション/FILM/VFX部門に選出されるなど、世界各地の映画祭で上映された。2016年に個展『ムード・ホール』を京都市立芸術大学ギャラリー @KCUAで開催。旧作のみならず、新作として展覧会と同名のインスタレーション「ムード・ホール」を発表。原摩利彦のサウンドと共に広大なフロアにちりばめた幻想的な空間に仕上がった。2019年、映画「ムード・ホール」が完成。スイス・ジュネーヴの第14回アニマトウ国際アニメーション映画祭エクスペリメンタルフィルム部門最高賞を受賞。2020年には京都出町座で公開された(併映「コロンボス」)。
Biography
「ヘッドレス3001シリーズ」  [2001]
第13回調布映画祭ショートフィルムコンペティション|2002|特別賞

「ヘコヒョン7」 [2004]
第1回 アンダー10ミニッツデジタルシネマフェスティバル|2005|グランプリ

「ヘコヒョン7」+「AIRS」 [2005]
キリンアートプロジェクト2005|キリン賞

「コロンボス」 [2012]
第65回ロカルノ国際映画祭|2012|Pardi di domani: Corti d'artista部門出品
ロッテルダム国際映画祭2013|Spectrum Shorts部門出品
第53回クラクフ映画祭|2013|国際短編部門アニメーション最高賞
アルス・エレクトロニカ 2014|コンピューターアニメーション/FILM/VFX部門 Honoray Mention

「ムード・ホール」 [2019]
第14回アニマトウ国際アニメーション映画祭|2019|エクスペリメンタルフィルム部門最高賞
第49回モントリオールヌーヴォ映画祭|2020|Les Nouveaux Alchimistes部門ノミネート
第13回恵比寿映像祭|2021|特集上映、インスタレーション
The FILE – Electronic Language International Festival - ANIMA+|2022|公式出品
FU:BAR - GLITCH ART FESTIVAL - GLITCH ART EXHIBITION|2022||公式出品

Work

ムード・ホール -side B-|Mood Hall [side B]
3DCGAnimationArt workExperimental filmOriginalShort filmShort movie

ムード・ホール -side B-|Mood Hall [side B]

2022
00:33:34
“世界が終わるまでに必要な、33分33秒” 滅びかけた地球。生き残った人々が興じる不思議な遊び、 「ムード・ホール」。 現われては消える謎の中高年紳士と美女。 リトルピープル。巨人。パーティー。砂漠。プールの底。ダンス。 繰り返される昼と夜。実験的、芸術的、冒険的、半SF、 半ミステリ的スケッチによる高密度の迷宮世界。 言葉を排し、見ること、聴くことだけの世界へといざなう、傑作映画! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2016年、『ムード・ホール』は、 カワイオカムラの回顧展の最新インスタレーションとして発表された。 カワイオカムラ9年ぶりの新作で、個展全体のサウンドディレクションを原摩利彦が担当した。 2019年、『ムード・ホール』は一編の映画作品として完成し、 2020年、京都の映画館出町座でロードショー公開された。音楽はもちろん、原摩利彦。 33分33秒の濃密な映像&音楽世界を、映画館のスクリーンとスピーカーに出現させた。 2022年、『ムード・ホール』は、Kazumichi Komatsuによって音楽が全面的に書き改められた。 インスタレーションでもなく、映画館でもなく、配信を前提に作曲された。 映像を楽譜のように読み込み、音をぶつけて映像が変化するほどの影響を与え、 独特の浮遊感によって各編をつなげた。 Komatsuの大胆な解釈によって再構築された『ムード・ホール』は 『ムード・ホール side B』と命名された。

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