この映像は、「別れの後に残る静かな余韻」を描いています。 既に交わることのない二人。しかし感情の糸だけが、薄く、確かに、空間を越えて残っている。 男女は決して同じフレームに現れることはなく、それぞれの世界の中でただ静かに佇む。 部屋で煙草を吸う男、雨に包まれた車内に座る女。時間は動かず、言葉もなく、 ただ感情だけがそこに漂っている。 本作の核となるのは「反復」です。 歌詞の中で何度も繰り返される “just because” というフレーズ。 それに呼応するように、映像もまた、同じフレームや動作を繰り返し映し出します。 煙を吐く、雨を見つめる、手がハンドルを叩く。 それらはすべて、感情の「ループ」の中に閉じ込められた登場人物たちの心象風景です。 編集では、同じ瞬間を繰り返すことで、時間が溶けていくような感覚を演出しています。 繰り返しの中にも微細な変化――わずかな光の移ろい、呼吸のタイミング、視線の揺れ――が差し込まれ、 感情が完全に静止しているわけではないことを、観る者にそっと伝えます。 ライティングやカメラも、詩的なテンポと密接に連動しています。 淡く拡散した光、雨粒に反射する街灯、煙の中で揺れる影。 すべてが「はっきりしないけれど確かに存在するもの」を表現しています。 『Liquid』は、感情の「曖昧さ」や「言葉にならないもの」に光を当てた映像詩です。 切なさと解放感、静寂と息苦しさ――それらが同居する、まるで夢の中にいるような映像体験。 観る者の記憶や感情の奥深くに、ふと触れてくるような余韻を目指しました。

名取さなさんの楽曲「きらめく絆創膏」のMVを制作致しました。 アニメーションディレクターのsyo5さんと共に、実写/美術/CG/作画を横断した画作りを目指しました。

necchi「リバース」のMV。

乃木坂46 6期生初のMusic Video

※本作品には急激な点滅や高速な映像変化が含まれております。これにより、てんかんや光過敏性の症状をお持ちの方は、発作が誘発される恐れがあります。 ご視聴の際は十分ご注意いただき、もし違和感を感じた場合は直ちにご覧になるのをお控えください。 -- 本作品は「受け手を一瞬騙すようなMVを作ろう」という名目で制作した、モーショングラフィックスMV。 昨今のボカロ曲MVでお馴染みとなった”単色背景に一枚絵が配置されている”という構図から始まりつつ、ドロップに入った瞬間にイラストの重音テトが目を開き、背景も激しく動き出すことで、急な温度差によって音楽の中へと引き込む。 熱い思いを力強いビートに乗せた本楽曲に負けないような演出をするべく、ノイズやモッシュなどのデータ的な汚れを多く取り入れ、その中でも心地の良い見栄えになるようなモーショングラフィックスで構成した。

TVアニメ「全修。」EDテーマ イラスト×UIデザイン×実写の組み合わせを図った映像作品。 -- イラストレーターはkawaさん。 アニメ制作現場の原画によくあるようなトレス用の色指定画を一つのルックとして、線画、塗りと合わせて3パターンのルックを用意していただきました。 作品が生み出されていく過程やその作者の生き様を、実写へ交えながら繊細に視覚化しました。 実写映像は全て自分の足で撮影に赴き、寒い冬の品の早朝から日没まで、温かみを感じる空間を記録に残しました。 実写撮影に精通しているじゃがさん(SHIFTZ)に撮影補助を頼み、この楽曲が持つような”日常的だが力強さのある風景”を探しながら、宛もなく撮影を行いました。 -- 創作が持つ葛藤と喜びを、創作をする/始めるすべての人間に届ける一心で作り上げました。

nævisのデビュー曲Done CG Directionしました

ミームが瞬く間に広がり伝わっていく時のわくわくとおかしさを、主人公をバトンタッチさせながら描きました。 サビで踊っている目のフリは、新しい世界に出会うとき、ふと何かを発見するときの、目が生き生きしてる様子を表してみました。

若手ワーカー向けブランド「BOKURA WORKS」の2025春夏商品プロモーションビデオ。

コーネリアスの楽曲"MIND TRAIN"のミュージックビデオ。８小節ごとに風景が変わるように変化する楽曲を、MIND TRAIN＝架空の電車が進む線路として３D空間上に表現した。

「ほしのたね」 ある日、娘が何気なく口にしたこの言葉が、私の中にそっと種を蒔きました。 その響きのやさしさと、どこか詩のような余韻に導かれ、私は静かな森に舞い降りる星や、小さな生き物たちの暮らす風景を思い描くようになりました。 物語は、夜空から星がふわりと森に降り注ぐところから始まります。星たちは地上でちいさな種となり、やがて芽吹いて、「星の花」を咲かせていきます。森に住む生き物たちは、そっと寄り添いながら音楽を奏で、その花々を見守ります。夜の森に広がる光や音、ゆっくりと流れる空気──そんな静かであたたかな世界を描きました。 映像制作には、長年使い続けているBlenderを使用しています。森や星、花や小さな生き物など、私の好きな自然の要素を素朴なタッチで表現し、光や影、質感にこだわることで、現実と空想のあいだを漂うような風景に仕上げました。音楽と映像は、ぴったりと揃えるのではなく、おたがいに寄り添いながら静かに響き合うような関係を目指しました。 音楽は、以前から共に作品を作ってきた音楽家・cokiyuさんにお願いしました。 本作では、夜の森にふさわしい、繊細なピアノの旋律に加え、透明感のある歌声が優しく重なります。 歌詞にはこの物語のテーマが込められており、その言葉ひとつひとつが、まるで語りかけるように静かに響きます。声の存在が、映像の奥行きをそっと深め、光や時間、そして「ほしのたね」が持つ世界観を、より豊かに伝えてくれています。 「ほしのたね」が観る人の心にもそっと芽生え、そこから自由な想像や感覚がやさしく広がっていく── そんな体験を届けられたら、うれしく思います。

この度、⻘山学院の 150 周年記念映像の監督を務めさせていただくことになりました。私は⻘山学院高等部及び大学の卒業生として、この大変光栄な機会をいただけたことを 非常に嬉しく思っています。YouTuber としてこのような作品を手掛けるのは前例がないことで したが、自分らしさを十分に発揮し、最高の作品を作り上げるために全身全霊を注ぎ、各シー ンにこだわり抜きました。 ⻘山学院に関わった全ての方々の思いはそれぞれ異なるものと思いますが、150 年にわたる 歴史と精神が襷のように今も繋がれ続けていることを確信できる作品になったと感じておりま す。このような素晴らしい機会をいただけたことを誇りに思い、これからも一層精進して参ります。

森の奥深く、小さな生き物がそっと音楽を奏でる――。その音が響くたびに、種は芽吹き、植物が生まれ、世界が彩られていく。本作は、音楽と生命のつながりをテーマにした幻想的で心温まるアニメーション作品です。音の持つ力、そして自然との調和から生まれる生命の奇跡を描きました。 映像はBlenderを用いて制作し、ローポリゴンの可愛らしいビジュアルで表現しています。シンプルながら温かみのあるデザインにすることで、見る人が物語の世界に優しく包み込まれるような雰囲気を目指しました。光や動きの細かな演出にもこだわり、音楽が響くたびに森が目覚めていく様子を丁寧に描いています。 音楽は、松たか子さん主演の映画「告白」にも楽曲を提供している音楽家 cokiyu による書き下ろし作品です。繊細で幻想的なメロディが、映像に生命を吹き込み、物語をより深く彩っています。 小さな音が、世界を変える――そんな優しい魔法の物語をお楽しみください。

本作は、ササクレクト inc. のビートメーカーレーベル「XXX//PEKE//XXX」 からリリースされた自身の楽曲「metamorphosis」のミュージックビデオです。 映像はBlenderを用いて制作し、楽曲の持つカオティックなノイズと破壊的な美学を映像として具現化しました。音の断片がぶつかり合い、歪み、再構築されていくように、映像も変則的かつ予測不能な変容を遂げていきます。視覚と聴覚がせめぎ合いながら共鳴し、混沌の中に生まれる新たな秩序を描きました。 視覚と音が絡み合う、混沌の美をぜひ体感してください。

女學校へ通う「栗子」（りつこ）は 新人の女教師「燈」（あかり）と特別な関係にあった。 「ねぇ先生、 　　アタシが卒業したら 　　　　堂々と戀しませう？」 大正〜昭和初期に流行した 乙女同士の親しい関係「ヱス」を題材に 生徒と先生の複雑な恋模様を描いた。

曲に込められた想いやストーリーを、手触り感のあるクレイアニメーションのような世界観で表現。

セミリアル的な彼女らの愛用楽器を持ちながら🎸🥁 粘土造りのキャラ達が一生懸命歌ってくれてます☀️

原神公式二次創作チャンネル「HoYoFair」からのご依頼で制作した、原神ファンムービー第2弾です。第1弾ではキャラクターのゲーム内性能に焦点を当てたので、今回はキャラクターが持つバックボーンや属性を強調して、その共通点からゲーム内では交流のない組み合わせをひたすらお見せするという構成にしました。こんな交流があったらいいな、とファンに思っていただける作品になったと思います。

世界崩壊を望む少女の等身大の祈りを、抽象的に映像化しました。キャラクターと世界の境界が曖昧になるような、前衛的で破壊的な映像を目指すべく、テクニカルディレクターのAodarumaさんとご一緒し、ひまわりの3DCGはryoma sanpeiさんにお願いしました。