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花譜 – 戸惑いテレパシー(柊キライRemix)

ヴァーチャルシンガー花譜が歌うdocomoの次世代通信規格5Gのタイアップ曲「戸惑いテレパシー」のMV。次世代通信規格”5G”を高速インターネットのメタファーとして捉えるために「花譜がVRレースゲームに参加する」という企画を提案。WipeOutやRedOutのような未来感のあるアートディレクションと反重力レースゲーム特有の過激なレースアクションで未来のインターネット空間のイメージを表現した。

このMVには二つの視点を意識的に描いた。未来のインターネット空間のメタファーとしてレースゲームに没入する花譜の一人称視点と、それを第三者の視点として漫画のコマ割りをデスクトップブラウザのウィンドウを模したグラフィックで構成した。MVに漫画のコマ割りのような構成と音楽の持つテイストが噛み合わないと映像に野暮ったさが出てしまうことがあるが、コマ割りをブラウザウィンドウを模したことによりMVの題材である”インターネット空間”を扱った演出をより強固にしてくれる。

VRゴーグルを使ったレースシーンは次世代インターネット空間のメタファーであり、またインターネット空間に没入してる一人称視点でもある。レースシーンのビジュアルは先にあげたデザイナーズリパブリックがアートディレクションとして携わったWipeOutを参考にしつつも、固有名詞のパロディを企画そのものにしてしまうとMADで作られたMVにはかなわない。そこで未来感のあるテイストは踏襲しつつもweb1.0を思わせるような原色に近い配色と2Dグラフィックや写真のコラージュで作られた背景を無理矢理3D空間にレイアウトすることでインターネット空間がサーキットコースになっているイメージを作り上げた。

レースで使う機体もマリオカートのような機体に乗ってるレーサーが見えるようにし、キャラクターの素体も8の字を描くようなシルエットに統一することでアバターっぽいデザインを採用した。アバターのデザインはネットカルチャーを象徴するようなアイコン(2chのアスキーアートのモナーやヴェイパーウェイブの石膏像、絵文字モチーフなど)をモチーフにして楽しげなレースシーンを描いた。

レースシーンでは圧倒的なスピード感を表現するため背景がブレるような処理、、いわゆるモーションブラーを施している。通常のAfterEffectsのモーションブラーを採用するとレンズのシャッタースピードの影響で被写体がブレるニュアンスになってしまう。ビットマップの集積で出来たデジタル空間を意識させるべく、レンダリング設定は”ドラフト”にしてアンチエイリアスがかからない出力にしておく。ブラー表現はディスプレイスメントマップエフェクトというデータモッシュを擬似的に作る際に多用するエフェクトを使用。縞模様のグラフィックをマップレイヤーに指定することで、モチーフのシルエットが効果線がかかったような変形が起こり、カメラワークも相まって擬似的なモーションブラーを作ることが出来る。

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