映像作家100人 JAPANESE MOTION GRAPHIC CREATORS 映像クリエイター 映像制作会社

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Motion Graphics

 
 
3DCG, Art work, CG, Digital Signage, Event, Motion Graphics, Original, Short Movie, SHORTFILM, Signage, Video Installation

Fragments

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ 結びて、久しくとゞまりたるためしなし。
世中(よのなか)にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし・・・」

書家 木下真理子氏が選んで揮毫した鴨長明の『方丈記』の一節を、木下氏自身が正方形のピースに書を分断。
その分断されたセルをもとに、映像作家の山本信一が時間軸を与え、さらに音楽家 Corey Fuller氏が『方丈記』の言葉を分解・再構築したサウンドによって構成された映像作品。

映像制作の方法では、山本がしばしば用いる方法で、分断された文字をランダムに時間をずらしながら配置する仕組み(方程式)をつくり、そこへセルの素材を代入していき、得られる予期せぬ偶発的なパターンにインスパイアされ、再びそれらをフィードバックしたり、コマ単位で編集したりして時間軸を与えていく。

今回は音楽の手法でも、ピアノなどの楽器の他に、木下氏が『方丈記』を朗読している素材をレコーディングして、分解し、音源として使用するという試みをしている。
木下氏が書の活動でコンセプトにしている空や縁起の感覚、Corey Fuller氏が取り組んでいるアンビエントの織りなす豊かな静寂、山本信一が作品で目指している風景を眺めるときのメタ的な視点、それぞれのアーティストのもつ世界観を『方丈記』を交点にしてコラボレーション。

常に“うつりかわるもの“を眺めながらも感じる”普遍的なもの“がテーマになっている。
新宿クリエイターズ・フェスタで、新宿の4つの屋外ビジョンで展開された後、文化庁『メディア芸術×文化資源 分散型ミュージアム』の一環で、イマーシブインスタレーションのバージョンを羽田空港で展開するなど、継続的なコラボレーションプロジェクトとして発展している。

Motion Graphics, Music Video, MV

花譜 – 戸惑いテレパシー(柊キライRemix)

ヴァーチャルシンガー花譜が歌うdocomoの次世代通信規格5Gのタイアップ曲「戸惑いテレパシー」のMV。次世代通信規格”5G”を高速インターネットのメタファーとして捉えるために「花譜がVRレースゲームに参加する」という企画を提案。WipeOutやRedOutのような未来感のあるアートディレクションと反重力レースゲーム特有の過激なレースアクションで未来のインターネット空間のイメージを表現した。

このMVには二つの視点を意識的に描いた。未来のインターネット空間のメタファーとしてレースゲームに没入する花譜の一人称視点と、それを第三者の視点として漫画のコマ割りをデスクトップブラウザのウィンドウを模したグラフィックで構成した。MVに漫画のコマ割りのような構成と音楽の持つテイストが噛み合わないと映像に野暮ったさが出てしまうことがあるが、コマ割りをブラウザウィンドウを模したことによりMVの題材である”インターネット空間”を扱った演出をより強固にしてくれる。

VRゴーグルを使ったレースシーンは次世代インターネット空間のメタファーであり、またインターネット空間に没入してる一人称視点でもある。レースシーンのビジュアルは先にあげたデザイナーズリパブリックがアートディレクションとして携わったWipeOutを参考にしつつも、固有名詞のパロディを企画そのものにしてしまうとMADで作られたMVにはかなわない。そこで未来感のあるテイストは踏襲しつつもweb1.0を思わせるような原色に近い配色と2Dグラフィックや写真のコラージュで作られた背景を無理矢理3D空間にレイアウトすることでインターネット空間がサーキットコースになっているイメージを作り上げた。

レースで使う機体もマリオカートのような機体に乗ってるレーサーが見えるようにし、キャラクターの素体も8の字を描くようなシルエットに統一することでアバターっぽいデザインを採用した。アバターのデザインはネットカルチャーを象徴するようなアイコン(2chのアスキーアートのモナーやヴェイパーウェイブの石膏像、絵文字モチーフなど)をモチーフにして楽しげなレースシーンを描いた。

レースシーンでは圧倒的なスピード感を表現するため背景がブレるような処理、、いわゆるモーションブラーを施している。通常のAfterEffectsのモーションブラーを採用するとレンズのシャッタースピードの影響で被写体がブレるニュアンスになってしまう。ビットマップの集積で出来たデジタル空間を意識させるべく、レンダリング設定は”ドラフト”にしてアンチエイリアスがかからない出力にしておく。ブラー表現はディスプレイスメントマップエフェクトというデータモッシュを擬似的に作る際に多用するエフェクトを使用。縞模様のグラフィックをマップレイヤーに指定することで、モチーフのシルエットが効果線がかかったような変形が起こり、カメラワークも相まって擬似的なモーションブラーを作ることが出来る。

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