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The Way of the Sea: 虚空の宇宙
2018 ~
00:01:40
空間の入口付近中央に立って見る作品。
「虚空の宇宙」に、《The Way of the Sea》の魚の群れが入ってくると、この作品ははじまる。群れが空間を出ていき、いなくなると、作品は終わる。
空間の入口付近中央に立つと、壁と床の境界がなくなり現実空間が消え、群の軌跡が描く線が空間に立体的に描かれはじめ、作品世界に身体ごと没入し、人々は身体と作品世界との境界をも失っていくだろう。
光で描かれた魚群が空間を自由無礙に泳ぎ、その軌跡が光跡となり、空間に描く線を描いている。
禅に「鳥道」という言葉がある。鳥の行く道は、人間の「道路」のように固定したものではなく、自由無礙なこと、そして跡を残さないことを意味する。
数千から数万の魚の群れの動きは、美しく神秘的で、まるで一つの巨大な生命体のようにも見える。群れには、リーダーもいなければ意思疎通もなく、となりの仲間が動くと自らも動くというような単純な規則で動いているとされている。しかし、数百匹の群れでほぼ同時に起こることの生理学的なメカニズムは謎に包まれている。そこには、人間がまだ理解していない普遍的原理の存在があるかのように感じる。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
作品ページ:
https://www.teamlab.art/jp/ew/wayofthesea-cosmicvoid-azabudai/tokyo/