どうしようもない怒りのループから抜け出せなくなっている時の感情を表現した作品です。 ループアニメーションになっており、TikTokやInstagramなどでは延々とループで見ていただけるようになっています。 Photoshopを使用して１コマずつ手描きのアニメーションをつくり、部分的にKaiber AIを使用してリアルな絵柄にしたり、質感を変えたりして制作しました。 AIを使って予想外、もしくは予想以上の画づくりが生まれたということが、怒りによって自身のコントロールを失い予想外の自分になってしまうという作品のテーマとマッチしています。

パターンを駆使した機械的なアニメーションと、昔ながらの手書きアニメーションが融合し た映像美をめざしました。 　表情が無くとも、その人が身につけるファッションから感情やエネルギーが伝わってきます。その人が自らの意思で選んだ服は単なる装飾品で終わらず、その人の身体の一部となり、ファッションと人物の境界がもはや曖昧になってくる感覚があります。整形、メイクを含む服やアクセサリーといったファッションは、身につける本人が楽しんでいればいるほど、本人の身体・心との境界が無くなり、その人そのものになっている気がします。そういったことをアニメーションで表現しました。

口紅にはいろいろな赤があるだけでなく、同じ赤でもつける人、その人の表情、場所やシチュエーションによっても違った色に見えます。 メイクアップやファッションは、する本人の人間性や魅力がベースにあって初めて成り立つものだというところに面白さを感じて製作した作品です。

美味しい食事ができるまでにはたくさんの動物たちの命・一生があったという事実を直視しつつ、それでもお肉は美味しい。 美味しいものを食べるのは幸せで、それ自体もまた私たちの命であり、生きることであるということ。