音楽家VOQが、2018年4月に「PROGRESSIVES FOrM」から発表した1stアルバム『YONA』の表題曲『yona』のMVとして制作しました。

MVでもありますが、同じようなイメージを何度も描く「時間の絵」で、イメージの在り処の非局所性を観たい、絵かきとしての映像表現を意図しています。

アルバム『YONA』のジャケットのために、鉛筆とパステルで52枚の鳥のようなオバケの画を描き、それをアニメーションにするために、それぞれの絵と絵の間をつなぐ動画を、鉛筆で描いきました。そのとき、紙をみるのではなくビデオでモニターして反転させた画像をみながら描いていった、ドローイング・アニメーション作品『52 Specters』でもあります。

また、出版社兼ギャラリーの「書肆サイコロ」(高円寺)のアートディレクター・サイトヲヒデユキ氏と、本のようなもの『左様なら, SAYO NARA』(2012)を制作、その特別装幀本の特典として、VOQの同曲『yona』の初期ヴァージョンと合わせた、ドローイング・アニメーション作品『SA YONA RA』(2012)の続きでもあります。 音楽家VOQ(ボック)は、アニエス・べー(agnes b.)からも絶賛され、細野晴臣氏に「どこか放っておけない陽炎のような歌」とも評されたエレクトロニカ・バンド《オルガノラウンジ》のボーカルHiroshi Hondaによるソロ名義です。
http://www.organ-o-rounge.org/voq/