Interview with teamLab

  1. 仕事場はどんな場所ですか?

    チームラボの仕事場は、「個」を制限することなく集団でものづくりをする、情報社会のための次世代オフィス空間です。
    情報社会では、問題が複雑化しているため、ものづくりには、様々な専門家が一つの空間に集まっていることが重要です。様々な専門家たちが、密にコミュニケーションを取って、思想と価値を共有させながら、集団でものづくりすることでイノベーションが生まれるのです。
    ただ、オフィスに人が増えてくると、当然、思想と価値観を全員で共有するのは難しくなります。しかし、「ルール」によって統率しては、多様な発想は生まれず、自由に意見を言うことも難しくなり、クリエイティビティは生まれません。そこで、言語や論理、ではなく、人の感覚に訴え、無意識的に、非言語に、人々のマインドを変える空間を目指しています。様々な「個」が集まり、言葉で表現できない情報を共有し、集団でアウトプットが生まれる空間こそが、必然的にイノベーションを生み出すのです。

  2. ひとりで仕事をするのが好きですか?誰かと仕事をするのが好きですか?

    チームラボは、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストからなる集団で、デジタルテクノロジーを使い、「共創」によって様々なものをつくっています。
    デジタル時代は、何かを創る時に、多様な専門性の高い人々が、学際的に共に創りながら考えていくということが重要だと考えています。それぞれの専門性が上がっても、専門性ごとに切り分けて創ることは不可能で、境界を越えて創っていく必要があるからです。
    日々、メンバーと作品を創っているうちに、次々と実験してみたいものや自分たちが体験してみたいものが生まれていきます。そして、その実験や体験を通して、また新たな発想が生まれていくのです。

  3. 制作において、どのような部分に重きを置いていますか?

    チームラボは集団的創造を大切にしています。
    集団的創造とは、集団でよりクオリティの高いものを創造して、組織全体の力を上げるためのものです。それには二つのパートがあります。一つは、専門分野が異なるテクノロジストたちが、みずからの専門領域の境界を超えて一緒に手を動かしながら考え、創造するということです。もう一つは、つくるプロセスの中で汎用的な知を発見し、そうして見つけたクリエイションに関する知を共有、再利用することで、集団としての創造力を上げることです。この二つがかけ合わさって初めて、集団的創造が生まれると思っています。

  4. 最近した仕事について教えてください。

    「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM teamLab Borderless」
    開業日:2018年初夏
    会場:teamLab Borderless (東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン)
    詳細:borderless.teamlab.art/jp
    森ビル株式会社とチームラボ株式会社は共同で、お台場パレットタウンに本格的デジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」を、2018年初夏に開業します。
    施設面積10,000㎡という圧倒的なスケール感と、多様な空間構成が特徴で、チームラボによる東京初の常設展示であり、フラッグシップ施設となります。
    名称にも採用した”Borderless”という言葉には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自己と他者」の境界をなくし、鑑賞者も作品の一部となって溶け込んでいくという想いが込められており、本施設を通じて既存の価値観や社会的枠組みを考え直すきっかけを提供してまいります。

    「teamLab : Au-delà des limites」
    開催日時:2018.5.15 (火) – 2018.9.09 (日)
    会場:Grande Halle de La Villette(フランス・パリ)
    詳細:https://www.teamlab.art/jp/e/lavillette/
    フランス・パリのラ・ヴィレット(La Villette)にて、作品同士が混ざり合い、ひとつの空間を成す、約2000平米の大規模な展覧会「teamLab : Au-delà des limites」(意:境界のない世界)を開催。

    本展においてチームラボは、個々の作品同士の境界を曖昧にし、関連させます。そして、時に作品は独立したまま、他の作品と融合します。展覧会名「Au-delà des limites」の示す通り、チームラボは、境界のない体験と世界を実現することを試みています。展示空間の境界は曖昧になり、作品は、それぞれの空間から動き出して移動し、枠を超えて他の作品へと繋がっていきます。また、作品はインタラクティブな要素によって、作品と鑑賞者の境界や、鑑賞者同士の境界も曖昧にしていくのです。