Interview with Takashi Ohashi

  1. あなたが働いている場所は、どんな場所ですか?
    自宅のリビング
  2. 映像制作の現場に携わる前に、どのように、何を学びましたか?
    多摩美の情報デザイン学科情報芸術コース(現・メディア芸術コース)でflashを使ってアニメーションを学ぶ機会があり、その延長線でAfterEffectsを独学で習得しました。その後、CG作家の原田大三郎のゼミでアニメーションを学び、言葉、文字、図形譜をモチーフにした作品を作ったり、アプリケーションの有限性・限界線を意識したアニメーション表現の研究をしてました。在学中にW+K TOKYOのアートディレクターのシェーン・レスターからHIFANAのMVの制作に誘われて、それで自信がついて成り行きでフリーランスを続けてます。
  3. 映像制作で普段のあなたの役割は?もしよければその内容についても教えてください。
    アニメーションやモーショングラフィックスの監督で、時々実写の監督と共同で演出もやったりします
。作品の方向性(演出テーマやルック、)を決めて、それをデザイナーやイラストレーター、アニメーターのみんなに参考資料を見せながら作ってもらいます。もちろん自分がクラフトマンとして現場に入って作ることもあります。
  4. 映像制作の仕事の魅力は何だと思いますか?
    チームで作る場合は座組みの塩梅で作品の方向性が変わるところ。音楽、デザイン、編集など取捨選択する要素が多いのでちょっとした選択の違いで作品のニュアンスが変わってしまう難しさが面白いと思います。
  5. 作品作りにおいてどのような部分に力点を置いていますか?
    ルック。SNSのTLでサムネイルを見ても高い解像度で映像を見れることができるようになったのでルックの面白さには気を遣いたいです。
  6. あなたの好きな世界観はどのようなものですか?またそれをどのように作りこんでいきますか?
    作り手のアルゴリズムを感じる映像が好きです。
  7. あなたに影響を与えたものを教えてください。人でも作品でも。
    アンドレス・ヒュカーデやマルコム・サザーランド、アルヴァ・ノト、ミシェル・ゴンドリーといった映像にアルゴリズムを感じる表現に強い影響を受けました。大学を修了してから映像の現場で影響受けたのは大野悟、池田一真、ファンタジスタ歌磨呂の3人で、自分にとってのヒーローです。
  8. あなたの会社はどんな会社ですか?大切にしているモットーはありますか?
    好きを諦めないこと
  9. 追求している映像の手法や技術があったら教えてください。
    そのツールでしか出せない質感であったり、ツールの開発者が意図しない使い方を提示出来てること。
  10. チーム作りの秘訣はなんですか?
    方向性を明確に打ちつつも、各クラフトマンがアイデアを出せる演出で現場が動き始めると最高です。
  11. どんなタイプの人、あるいはモノに共感しますか?
    たくさんいるのですがデザイナーの佐々木俊とCG作家のでんすけ28号の作品はコンピューターのもつ潔さにシンパシーを感じます。
  12. 今回掲載の作品について、テーマやコンセプトなど詳細を教えていてただけますか?
    仕事と趣味で忙しかったので矩形のパスアニメーションだけで何か出来ないかと始めたのがキッカケです。また抽象性の高い音楽だったので、モチーフもほとんど矩形だけだったので、いっそのことDTMのピアノロールが意識を持って作曲者が意図しない音楽が生成されてくプロットを思いつきました。
  13. 自分の代表作をひとつあげるとしたらなんですか?
    Burnout syndromes文學少女
  14. この一年で観てよかった作品は?

    リズと青い鳥。フォーカスブラーは甘えという先入観を取っ払ってくれた。

    「SCHOOLYARD」

     

  15. 最近お気に入りの余暇の過ごし方は?
    2017年に格ゲーを題材にしたMVを作ることがあって、それがキッカケで格ゲー熱が再燃しました。今はヴァンパイアセイヴァーとソウルキャリバー6にハマっており、今年の6月にリリースされるサムライスピリッツの新作もとても期待しちゃいますね。余暇ではないですが、打ち合わせに向かう移動中や音ハメ案件でなければサブスクで好きな音楽を聞ける時間があるのはとても充実感があります。
  16. どんな機材やアプリケーションを使っていますか?またそれを選んだ理由を教えてください。
    AfterEffects。flashのタイムラインに似たUIだったので延長線としてとっつきやすかった。
  17. 今後、挑戦してみたいことはなんですか?
    仕事であればTVアニメのOP/EDの演出に挑戦したい。個人の活動としては「Newtonという物理演算のプラグインが面白かったので、できるだけ意図しない動きで作品を作って見たい。あとゲームエンジンにも最近興味が湧いたのでゲーム開発にも参加できたら良いなと思います。