Interview with Show Kawabata x Takuto Usami

  1. 映像制作の現場に携わる前に、どのように、何を学びましたか?
    私達が作品を共に制作する前は、建築と研究という異なるバックグラウンドを持っていた。現在はテクノロジーを軸に近い領域で身をおいている。作品制作の裏ではテクノロジー(CGやVRなど)を用いることも多く、技術が私達の制作を支えている。学びは方はシンプルであり、実験を繰り返す中で観察し調べていくだけ。独学での学びが多いことになる。
  2. 映像制作で普段のあなたの役割は?もしよければその内容についても教えてください。
    役割にこだわったことはなく、自然と互いの強み領域が活かされているのかもしれない。
  3. 作品作りにおいてどのような部分に力点を置いていますか?
    人からは取り除かれたり嫌われたりなど、人には必要がないと考えられるモノの本質を捉えなおすことを意識している。人は頭の中で想像できる範囲の事を優先しているが、失敗パターンから答えを導き出すことも多い。
  4. どのようなワークフロー、あるいはプロセスで作品を仕上げますか?
    近年はテクノロジーの進歩によりデジタルな世界が広がっているが、私達は比較的にアナログな手法を用いている事が特徴の一つ。最先端のテクノロジーでなくても、私達が普段から目にしているものにはまだ知らない世界があると思う。そのため、トライ&エラーで実験を繰り返している。失敗し続けることで辿りつく表現には、どこか気配みたいなもの(存在)を感じたりする。
  5. 論理と直感どちらを信じますか?その理由はなんですか?
    どちらかを取ることは出来ない。表現することには深い意味(論理)がある。また、作品を制作中にひらめく(直観)こともある。
  6. 追求している映像の手法や技術があったら教えてください。
    私達はアナログな手法ともいえる。誰もが購入できる身のまわりのものを使用している。
  7. 今回掲載の作品について、テーマやコンセプトなど詳細を教えていてただけますか?
    Noise;nse(ノイセンス)は、視覚ノイズから起こる変化を通して、さまざまな現実の側面を認識するための作品。
    視覚ノイズである「モアレ」を用いているのですが、ノイズとなった瞬間にあまり良いイメージを持たれない方も多い。しかし、テクノロジーは上手くノイズを利用して現実を認識したりしている。モアレパターンを用いたカメラのピント調整など。テクノロジーだけが知りうるノイズの世界があるのではないか?テクノロジーは私達が気付いていない視点を示してくれるのではないか?人の環境から取り除かれるものに存在感を与えたとき、見慣れた日常はどのように変化していくのかを試みている。
  8. 今後、挑戦してみたいことはなんですか?
    「しわ」というものに現在は着目している。「しわ」といっても「折る」というところから生まれるものもある。「しわ」を眺めていると何かを感じるが、それが何であるかはまだ解っていない。「しわ」の本質に近づけていないということ。暫くは、「しわ」と向き合うことになると思う。