Japanese Motion Graphic Creators 2018

映像作家100人 JAPANESE MOTION GRAPHIC CREATORS 映像クリエイター 映像制作会社

Interview with Eisuke Shirota

  1. 映像はどんなふうに学びましたか?

    大学時代は、建築や空間演出を学ぶ学科だったのですが、 独学でモーショングラフィックをつくったり、 中島信也さんの授業に潜り込んだりしていました。 今現在も、仕事や自主制作を通じて日々学んでいます。

  2. 自分の得意とする表現のスタイルは何ですか?

    様々な映像技法を組み合わせた表現や、デジタルとアナログの間のような表現が得意だと思います。 時間操作やワイプなどを使った視覚トリックだったり、 タイポグラフィやモーショングラフィック、コマ撮りやCGと実写の合成など、作品によってベストな表現を考えます。

  3. ひとりで仕事をするのが好きですか?誰かと仕事をするのが好きですか?

    誰かといっしょにつくる方が好きです。 1人の方が効率的な作業もありますが、 誰かと話している時の方がおもしろいアイディアが生まれやすいと思います。
    最近は大学時代からの友人であり、アートディレクターの米村俊とのユニット「yorocine」での仕事が、企画から仕上げまで相乗効果が得られ、制作過程も含めておもしろいです。

  4. 作品制作において、影響を与えたものはありますか?それについて具体的に教えていただけますか?

    幼い頃からパズルが好きだったせいか、作品制作においても、あえて制限を設けてその中でおもしろさを最大化したり、また常にそれが在るべきカタチを意識しているところがあると思います。

  5. もっともインスピレーションを受けるものは何ですか?

    音楽。

    音楽を映像に置き換えて考えるというよりは、
    純粋に音楽に集中し、その音楽という表現自体に思いを巡らせる時間が、
    発想を自由にし、映像の可能性を広げると思っています。

  6. 尊敬しているクリエイターはいますか?それは誰ですか?

    佐藤雅彦、黒須美彦、尾形真理子、関谷宗介、中島哲也、中島信也、辻川幸一郎、鎌谷聡次郎、長久允、ミシェル・ゴンドリー、スパイク・ジョーンズ、ウェス・アンダーソン、ジャック・タチ、ガイ・リッチー…(敬称略)

  7. 気に入っているツールはなんですか?

    After Effects

  8. 好みの色彩は?

    あまり作品のトーンを固定したくないので、
    その都度、作品にあった色彩を選んでいます。

  9. 制作において、どのような部分に重きを置いていますか?

    制作を通して自分が成長できること。
    関わるスタッフにとって意味のある作品になること。

  10. 自分の代表作をひとつあげるとしたらなんですか?

    cero / マウンテンマウンテン
    自分が好きなバンドをもっと色んな人に知ってほしいと思い自主制作しました。
    今見ると技術的に至らない部分も多々ありますが、
    構想から完成まで1年近くかけた思い入れの強い作品です。

  11. 制作のプロセスはどんなものですか?

    アイディア出し・企画→(実験・検証→)演出コンテ→(Vコン→)
    撮影→編集・カラコレ→完パケ

  12. 自分自身の活動で、大事にしていることはありますか?

    無理をしないこと。
    自分にしかできない仕事をすること。

  13. どのように仕事を管理していますか?

    作品をおもしろくしたいという依頼は基本的にお受けしたいと思っています。
    進行中の仕事とのスケジールしだいで、両方のクオリティを担保できそうにない場合は、お断りさせていただいています。

  14. 人生のモットーはありますか?

    神は細部に宿る。

  15. お気に入りの映画は?

    「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」 
    「ファンタスティック Mr.FOX」 「エターナル・サンシャイン」 
    「her」 「フランシス・ハ」

  16. あなたが美しいと思う瞬間はどのような瞬間ですか?

    景観、建築、機構、人体、文字など
    なるべくしてなった構造にふれた瞬間。

  17. 表現において、重要視している要素はなんですか?

    新しいか。おもしろいか。 
    商品・音楽の魅力がより多くの人に伝わるよう意訳できているか。

  18. 最近した仕事について教えてください。

    KIRINJIのMVを2本制作させていただきました。
    「AIの逃避行」「時間が無い」という異なる魅力を持った楽曲に対して、
    「AIの逃避行」は、一点透視図法とタイポグラフィ、
    「時間がない」はダンスとプロジェクションというそれぞれの楽曲からインスピレーションを受けた技法の組み合わせによって映像化しました。

  19. 気分転換にやっていることはありますか?

    珈琲と煙草。

  20. 最近感動したことはありますか?

    いっしょに暮らしている文鳥がかわい過ぎて毎日感動しています。

  21. お気に入りの居場所はありますか?

    阿佐ヶ谷Roji。
    ceroの髙城くんがやっているバーで、いつ行っても、ミュージシャンや映画監督、役者など様々な方がいて刺激を受けます。

  22. お気に入りの映像作品について教えてください。

    言うまでも無い名作ですが、 
    ミシェル・ゴンドリーの「The Chemical Brothers / Star Guitar」
    は、映像業界を志すきっかけとなった作品です。 
    今見ても全く古びれないシンプルな強さがあります。

     
    あと、天久聖一さんの「電気グルーヴ / モノノケダンス」
    のオチを超えるような作品をつくりたいと常々思っています。 
    アナログでしかできない表現も細部まで愛に溢れていて最高です。

     
    広告では、佐藤雅彦さんのコイケヤのシリーズが特に好きです。
    ポリンキー、ドンタコス、スコーンなどのCMソングをずっと口ずさんでいる子供でした。

  23. 仕事中に音楽は聴きますか?

    企画する時、移動中に主に聴きます。
    MV制作中はその曲を基本リピートし続けて理解を深めます。

  24. お勧めの音楽がありましたら、教えてください。

    Quantic, Mocky, Jamila Woods, Rex Orange County, Ilaiyaraaja, cero,
    王舟, 優河, シャムキャッツ, ミツメ, クマに鈴, hara kazutoshi, Frasco…

  25. 将来の設計図はありますか?あなたのヴィジョンについて教えてください。

    自分のつくったCMの曲を近所の子供が口ずさんでいるのを縁側でゴロゴロしながら聞いていたいです。