Interview with Lisa Fukaya

  1. あなたが働いている場所は、どんな場所ですか?
    フリーランスのアニメーション作家として活動しています。また作家活動を除いたクライアントワークをdep managementにマネジメントしていただいております。
  2. 映像制作の現場に携わる前に、どのように、何を学びましたか?
    学生時代は舞台演出やパフォーマンスアートを専攻し、OIPからパフォーマーとしてMVなどに出演したりしていました。その中の出演した現場で中根さや香監督に出会い、数年間アシスタントをさせていただきました。中根監督の様々な現場に参加できたことは大きな糧となっています。最初はPCの操作にすらいっぱいいっぱいでしたが、徐々にコンポジットやモーショングラフィックスを任せて貰えるようになり嬉しかったです。その後、アニメーションショートフィルムの世界に出会い、2Dアニメーションの制作に没頭するようになりました。
  3. 映像制作で普段のあなたの役割は?もしよければその内容についても教えてください。
    ショートフィルムに関しては、音楽以外の作業を担当しています。クライアントワークでは依頼に合わせて2Dアニメーションやモーショングラフィックスを提案しています。
  4. どのようなワークフロー、あるいはプロセスで作品を仕上げますか?
    ショートフィルムは、経験、感情、違和感から構想していくことが多いです。初めて制作したアニメーションフィルム「RABBIT TALES (2016)」は、精肉店で見たキャッチコピーの「愛情を込めて育てた美味しいお肉です」から着想を得ました。少女がウサギと仲良く生活をしている、その目的を知ることで同じ絵でも受け取り方が変わるのではと。繰り返される命のやりとりを、動き続けるカメラワークで撮影したく、AEの3Dレイヤーでステージを構築しました。
    最新作の「MIMI (2018)」では、自分自身の経験から構想し、思春期特有の同調圧力への懐柔と抵抗を蛹が蝶へとメタモルフォーゼする過程になぞらえ描いています。MIMIはMimicry=擬態するという意味から、変態期の少女の総称としてタイトルにしました。またこの作品はデンマークのAIRで制作し、現地でのプリプロダクションに4ヶ月、制作に3ヶ月を経て完成しました。
  5. あなたの好きな世界観はどのようなものですか?またそれをどのように作りこんでいきますか?
    少女という表象が好きです。だからこそデザインやレイアウトはミニマルに行なうように注意しています。
  6. あなたに影響を与えたものを教えてください。人でも作品でも。
    強いて挙げると、インバル・ピント&アブシャロム・ポラックの舞台作品、ヤン・シュヴァンクマイエルの映像作品に大きな影響を受けています。近年はマームとジプシーの「ロミオとジュリエット」が素晴らしくて、円盤化をずっと待っています。
  7. 追求している映像の手法や技術があったら教えてください。
    映像制作は空間とタイムラインを演出するところで、パフォーマンスアートとの共通を感じています。作品で繰り返すストレートなカメワークや書き割りの美術手法は舞台演出を通して得た技術ですが、今後はそれがアニメーションの自由さとより繋がる表現を追求していきたいと考えています。
  8. 自分の代表作をひとつあげるとしたらなんですか?

    MIMI (2018) デンマークのAIRで制作したショートフィルムです。
    2019年度のアヌシー国際アニメーション映画祭の短編部門に選出され、他にもドイツ、オランダ、リトアニア、パナマ、デンマーク、東京で上映されています。

  9. 最近お気に入りの余暇の過ごし方は?
    喫茶店で何かしながら過ごすのが好きです。パフェがあるとなお良いです。
  10. どんな機材やアプリケーションを使っていますか?またそれを選んだ理由を教えてください。
    元々Adobe CCを契約していたという理由で、作画をAnimate、着彩をPhotoshop、コンポジットをAEで行なっております。
  11. 今後、挑戦してみたいことはなんですか?
    現在、次のショートフィルムの構想中です。今後はクライアントワークでもショートフィルムの構成を生かせることができたらいいなと思っております。